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「3秒クッキング 爆速エビフライ」篇

カンヌ国際広告祭でNTTドコモのWeb広告「爆速エビフライ」と「餃子」が3部門入賞!

NTT Docomo's ads received awards at Cannes

2015.07.01

Updated by Hitoshi Sato on July 1, 2015, 16:52 pm JST

2015年6月に開催された「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」において、NTTドコモが2014年11月に公開したWeb広告「3秒クッキング 爆速エビフライ」篇と2015年2月に公開した続編のWeb広告「3秒クッキング 爆速餃子」篇が3部門でゴールドとシルバーを受賞した。

「BRANDED CONTENT AND ENTERTAINMENT」部門と「FILM CRAFT」部門でゴールドを受賞し、「FILM」部門でシルバーを獲得している。

2014年末から年明けにかけて話題になったので、見たことある人も多いかもしれないが、下記に受賞作品であるWeb広告を掲載しておく。「エビフライ」の方は2015年7月現在で1,487万回以上再生されており、「餃子」は537万回再生されている。

【「3秒クッキング 爆速エビフライ」篇】

【「3秒クッキング 爆速餃子」篇】

確かに両方ともインパクトのある動画である。これらの動画は「Premium 4G」のプロモーションで、「エビフライもネットワークもサクサク」という動画での宣伝の通り、ネットワーク拡充に伴うサクサク感とエビフライのサクサク感をかけている。英語の字幕では「Blazing fast network, like crispy fried shrimps」と記されていたが、外国人にも通じたのだろうか?

今回、国際的な広告賞を受賞したことで、日本の通信事業者であるNTTドコモのネットワークのスピードやPremium LTEへの取組みは伝わったのであればよかったのだろう。

またこの動画広告は、テレビでは放送しないでWebのみに特化した動画広告で利用者に訴求している。当初は日本に住んでいる日本人ユーザーが当然対象であったろうが、国際的な広告賞を受賞したことで、日本語がわからない多くの外国人も気軽にネットで見ることになり、世界から注目が集まる可能性がある。

この2つの動画を見ても出来上がったエビフライも餃子も決して食べたいとは思わないし、食べ物で遊んでいるような内容だからネットでの評判も一長一短である。餃子編の最後では「次は3秒ナポリタン」と紹介しているということは、まだ続編があるのだろうか。

【参照情報】
Cannes Lions 2015
NTTドコモ「3秒クッキング爆速エビフライ」:サクサク感は伝わったか
NTTドコモ:3秒クッキング、今度は「爆速餃子」

WirelessWire Weekly

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佐藤 仁(さとう・ひとし)

2010年12月より情報通信総合研究所にてグローバルガバナンスにおける情報通信の果たす役割や技術動向に関する調査・研究に従事している。情報通信技術の発展によって世界は大きく変わってきたが、それらはグローバルガバナンスの中でどのような位置付けにあるのか、そして国際秩序と日本社会にどのような影響を与えて、未来をどのように変えていくのかを研究している。修士(国際政治学)、修士(社会デザイン学)。近著では「情報通信アウトルック2014:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)、「情報通信アウトルック2013:ビッグデータが社会を変える」(NTT出版・共著)など。