WWNトップ » 技術解説

技術解説

政府専用にセキュリティを高めたクラウド、登場

2010.08.09

201008091700-1.jpg

(cc) Image by dcJohn

クラウドを利用する上でもっとも懸念されるのがセキュリティです。クラウドの利用者は情報をすべてクラウドに預けることになります。そこで保存されている情報をクラウド事業者が勝手に覗いていないか、ましてや第三者に漏洩するようなことはないか、管理体制はどのようになっているのか、といったことを懸念しているのです。

こうした中、米オバマ政権はクラウド調達によるコスト削減策を積極的に展開しており、クラウドをベースにしたITサービスをセルフサービスで購入できるポータルサイト「Apps.gov」を昨年から開設。すでに政府公式のWebサイト「Recovery.gov」をAmazonクラウドへ移行するなど、クラウドの採用が着々と進んでいます。

Apps.gov
201008091700-2.jpg

米グーグルはこの政府の動きに対応し、政府専用にセキュリティを強化した「Google Apps for Government」を7月26日に発表しました

Google Apps for Govermentは、米連邦政府が求めるセキュリティ要件「FISMA」(Federal Information Security Management Act)の認定を得たとのこと。グーグルは昨年2009年9月には政府専用Google Appsの開発を表明しており、それが今回実現したものです。

Google Apps for Govermentの機能は、一般に提供されているGoogle Appsと変わらず、Gmail、Google Calendar、Google Docs、Google Sites、ビデオ共有機能などを備えています。

政府専用クラウドにはマイクロソフトも取り組んでおり、今年の2月には政府専用クラウドの「BPOS Federal」を発表済み。報道によると近くFISMAの認定を受ける可能性があるそうです。


新野淳一(Publickkey)
データベースエンジニア、雑誌編集者などを経て、2000年、株式会社アットマーク・アイティ起業に参加。編集責任者として合併後のアイティメディア株式会社で株式公開を果たす。現在は独立し、エンタープライズITからクラウド、Web標準などの専門分野をカバーするブログ「Publickey」のBlogger in Chief。
Publickey http://www.publickey.jp

バックナンバー記事一覧