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技術解説

データセンター空調方式の動向

2012.01.27

現在の海外動向

巨大なデータセンターの建設で先行している米国では、どのような空調方式が採用されているのでしょうか。これまで、米国ではチラーレス水冷方式が主流と言われていましたが、外気冷却方式の採用も増えています。表-2に、Microsoft、Google、Yahooの各社が最近1、2年に建設したデータセンターの動向を示します。

▼表-2 米国で最近建設されたデータセンターの動向(各種報道資料よりIIJ作成)
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Microsoft社とYahoo社は、外気冷却を主冷却方式にすることに舵を切ったように見受けられます。これに対してGoogle社は、海水による冷却システムを備えたデータセンター
をフィンランドに建設するとの報道もあり、チラーレス水冷方式をベースとする方針に変わりがないようです。

Yahooがナイアガラの滝の近郊に2010年9月にオープンしたデータセンターは、公表されている資料から図-2のような構造になっているものと推測されます。建設地のLockportの冷涼な気候を生かし、年間の大部分を外気のみで冷却できるようです。

▼図-2 Yahoo Lockportのデータセンターの構造(IIJ推定)
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ここで取り上げた3社以外にもNetAppやHPなども自社のデータセンターで外気冷却方式を採用しているとの事例もあり、データセンターにおける外気冷却方式の採用は世界的なトレンドになっているとIIJは認識しています。また、Ashrae(米国暖房冷凍空調学会)TC9.9は、データセンターの消費エネルギー量削減のために、2008年にデータセンターの温湿度条件を緩和しました。IIJは、このことも外気冷却方式の普及を後押しする要因の1つになると考えています。

※2010年2月から実施した外気冷却方式のコンテナユニットによる実証実験の目的システム構成、実験結果については本編をご覧下さい。 全文:Internet Infrastructure Review vol.09「モジュール型エコ・データセンター」

久保 力(くぼ・いさお)
IIJ サービス本部 データセンターサービス部 副部長。通信事業者にて、固定電話網の設計/企画、データセンター運営業務を経て、2008年IIJへ入社。全国15か所のデータセンター運営と、島根県松江市の外気冷却方式コンテナ型データセンター構築を担当。ITとファシリティの融合を目指し、次世代データセンターの検討を推進中。
IIJ Internet Infrastructure Report

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