WWNトップ » 日本の話題

日本の話題

[先週の動き]ケータイメール対応、新端末やサービスの登場--スマートフォンが熱い1週間

2010.08.30

やっぱりiPhoneを使いたい!

201008301000-3.jpgスマートフォンのニュースが続々という記事を書いていて、「iPhone」という文字をこれだけ打たずに書き進めることができたのは奇跡のようだ。それだけ、他のプラットフォームや事業者の話題が豊富だったということで、iPhoneだけに頼る状況から少しずつ変化が生じているように見える。

とはいえ、国内のスマートフォンの王道はiPhoneに違いない。iPhone 4をNTTドコモのネットワークで使いたいユーザーに向けた日本通信のSIM製品が、ついに8月26日に出荷を開始した(関連記事:日本通信のiPhone 4向けマイクロSIMは8月26日から出荷開始。コンセプトは「思い切り快適にiPhone 4を使いたい」)。当初のアナウンスから料金体系はかなり変わった。

SIMフリー版iPhone 4向けマイクロSIM「talking b-micro SIM プラチナサービス」(以下プラチナサービス)は月額6260円で、1050円分の無料通話付き。データ通信専用のマイクロSIMカード「b-microSIM U300」は1カ月のパッケージで2980円である。端末としてSIMロックフリーのiPhone 4が別途必要になる。プラチナサービスでは、U300で行っているような300kbpsまでの一律の帯域制限は行わず、アプリケーションごとに最適化するという。テザリングも可能であり、iPhoneを快適に使える回線として選択肢に大きく名乗りを挙げた。

コンテンツ配信でも動きがあった。携帯端末向けの動画配信サービスを手掛けるブロードメディアは、同社の「CDN mobile movie」サービスをiPhone/iPadに向けて機能拡充すると発表した(関連記事:iPhoneやiPad向けの動画配信サービス、ブロードメディアが9月提供)。1つの動画素材を元に複数のプラットフォームや端末に向けた動画配信サービスが実現できるサービスで、iPhoneやiPadも端末に加わることで利用範囲が広がりそうだ。

ビジネスには一般のケータイもまだまだイケる!

ネット上では、「スマートフォンでなければケータイにあらず」といったニュアンスで、古来の携帯電話(いわゆるガラケー)を揶揄する文章などを目にすることも多い。確かにスマートフォンは1つのプラットフォームとして優れたインタフェースやエコシステムを持つ。しかしだからと言って、すぐさますべてがスマートフォンで満たされる訳ではない。一般の携帯電話にも理はある。

201008301000-4.jpgNTTドコモは、法人向けの携帯電話端末に「ビジネスケータイ」の愛称を付けて、新たに販売する(関連記事:愛称はビジネスケータイ。ドコモ、セキュリティ重視の法人向け端末「F-10B」を発売)。紛失時の遠隔管理などのセキュリティ対策や、仕事で使いやすいように通話メモ専用ボタンを用意するなど、ビジネス利用を強く意識したもの。防水・防塵にも対応し、さまざまなシーンで使いこなせる。濡れた手で持ったり、ぶつけたり落としたりといったこともある業務利用では、タフな端末が必要だ。セキュリティ面での対応も重要になる。今のスマートフォンには、まだそこまでのバリエーションはない。

広く使われている一般の携帯電話をビジネス端末として使えるようにするソリューションも富士フイルムから発表になった(関連記事:富士フイルム、社内Webシステムに携帯から閲覧・入力できるイントラアクセスサービスを提供)。社内のWebシステムを、レイアウトなどを極力変えずに携帯電話で表示・利用できるようにするSaaS型のソリューションである。スマートフォンのWebブラウザでパソコン向けの社内Webシステムを利用する方法もあるだろうが、こうしたソリューションで既存の(ないしは社員が所有している)一般の携帯電話を活用する方法にも十分な効果があるだろう。


青山慎治(あおやま・しんじ)
情報通信、モバイル系の雑誌やWebサイトで記者・編集者を経て、現在はフリーランスのライター。趣味はクラシック音楽。鑑賞はもちろん、合唱で舞台に乗ることも多い。ペットは2009年夏から住み着いたオカヤドカリで、会話にならない会話を楽しんでいる。

バックナンバー記事一覧