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世界の話題

iPadを使ったインタラクティブ電子教科書のInkling、Sequoiaなどから資金調達

2010.08.24

Kno社サイト
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Inkling以外にも電子教科書市場の覇権を狙う会社は存在する。同じ北カリフォルニアSanta Claraのベンチャー、Knoは見開きの2画面タブレットを使い、アメリカ教科書市場の90%に当たる「コンテンツ」を集めていると言っており、3大学で学生100人にタブレットを貸し出して秋の新学期からテストを開始するそうだ。結果が良好なら今年のクリスマス商戦までには市場投入する予定だという。

こちらの陣営にもCengage、McGraw-Hill、Pearson、Wileyと、Inklingと同じ教科書出版社が名を連ねている。出版社からすると、現段階では電子書籍のプラットフォーム争いの行方も見えず、どこか1社に賭けることができないフェーズにあるというところなのだろうか。

上記2社以外にも多くのプレイヤーが電子教科書市場にチャレンジしている。

  • CourseSmart社(2007年創業:カリフォルニア州San Mateo)は端末側プラットフォームにはiPadとiPhoneを使っている。こちらも出版7社と提携し、教科書の90%(Inc.comの記事によれば2010年4月時点で10,000タイトル)を集めていると言っている。
  • CafeScribeは2007年にFourteen40が開始し、オンライン教科書販売(リアルの教科書)のFollettに買収されたPC用のeテキストブック。CafeScribeもiPad版、iPhone版の提供を予定しており、Follett社の方は全米860キャンパスの書店に教科書を卸しており、同じくInc.com記事では8,000タイトル程度を集めている模様。
  • ScrollMotion社(ニューヨーク州New York City)は教科書専業ではなく、雑誌や児童書などもiPhone、iPadアプリケーション(Icebergリーダー)向けに販売している。
  • enTourage Systems社(バージニア州McLean)は、enTourage EDGEという2画面の549ドル(約46,189円)の専用タブレットに教科書などの書籍を提供しようとしている。

この分野、当分は覇権争いが続くものと見られる。


【参照情報】
Textbooks Up Their Game (WSJ.com)
Inkling brings textbooks to Apple's iPad, wins funding from Sequoia (San Jose Mercury News)
電子教科書プラットフォームの提供を行うInkling、Sequoia Capital主導によるシリーズAを完了 (TechCrunch Japan)
The Race for E-textbook Readers (Inc.com)
Inkling社サイト
Inkling (iTunes)
Kno社サイト
Some Colleges to Test Dual-Screen E-Reader Devices (The Chronicle of Higher Education)
CourseSmart社サイト
CafeScribe社サイト
Follett Corp. Acquires Fourteen40 and Its CafeScribe Site (Information Today)
ScrollMotion社サイト
Iceberg BookShelf (iTunes)
enTourage Systems社サイト


幸野百太郎:大手通信キャリア、ISP、ブロードバンドルータのメーカ、通信コンサルティング会社、シリコンバレーの現地法人、ソフトウェア開発会社など一貫してテレコム分野の仕事に従事している。

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