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個人情報がダダ漏れ - スマートフォンアプリの実態、WSJ紙調査で判明

2010.12.20

スマートフォン向けアプリによるユーザーの個人情報収集の実態が、Wall Street Journalの調べで明らかになった。同紙によると、iPhoneやAndroid向けの複数のアプリが、利用者の氏名、所在地、電話番号、さらには端末固有のIDなどの情報を、利用者の同意なく収集し、広告ネットワークの運営者などの第三者に提供していたという。

"Your Apps Are Watching You"という米国時間18日付の記事によると、たとえばショートメッセージの送受信を行うためのiPhoneアプリ「TextPlus 4」では、端末のIDを8つの広告会社に、また利用者の郵便番号と年齢、性別を2つの広告会社に提供していたという。

そのほか、音楽アプリの「Pandora」も、利用者の年齢、性別、所在地情報などを複数の広告会社に提供。ゲームアプリの「Paper Toss」は利用者の端末IDを少なくとも5つの広告会社に、そして同性愛者のためのiPhone向けSNSアプリ「Grindr」は利用者の性別、所在地、端末IDを3つの広告会社に提供していたという。

同紙が調査を行ったiPhoneやAndroid向けのアプリ101種類のうち、端末のID情報を提供していたものは56種類、利用者の位置情報を提供していたものは47種類に上った。また、年齢や性別などのより個人的な情報を提供していたアプリが5種類あったという。なお、今回調査対象となったアプリのなかでは、iPhoneアプリのほうが、Androidアプリに比べて、より多くの個人情報を外部に提供していたという。

こうしたアプリの存在に関して、アップルとグーグルはいずれも、位置情報などの情報収集に際して、ユーザーへの通知と承認を義務づけているとしているが、これらのルールをすり抜けることが可能なことがわかったと同記事は記している。また、スマートフォン向けアプリでは、PCの場合にようにトラッキングを「オプトアウト」する手立て--たとえばブラウザーの「クッキー」削除のような手段も、いまのところほぼ皆無だという。

こうした状況について、業界団体モバイル・マーケティング・アソシエーション(Mobile Marketing Association)のマイケル・ベッカー(Michael Becker)氏は「モバイル(端末)の世界では、匿名性というものは存在しない状態」("In the world of mobile, there is no anonymity")とコメントしている。


【参照情報】
Your Apps Are Watching You - Wall Street Journal
How the iPhone spills your secret - Fortune
How mobile apps are spying on us - VentureBeat


平松波央、三国大洋(スタッフライター)

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