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ノキア(Nokia)が満を持して投入した「Windows Phone 7」(WP7)OS搭載スマートフォンの売れ行きについて、いまのところは「期待はずれ」とするレポートが発表されている。
米パシフィック・クレスト証券(Pacific Crest Securities)のアナリスト、ジェームズ・フォウセット(James Faucette)氏は22日にリリースした投資家向けレポートのなかで、「ノキアのWP7搭載スマートフォンの出荷台数が、これまでの予想を下回っている」と述べ、最大で200万台としていた今四半期中の予想出荷台数を「100万台以下」まで引き下げたという。
この話題を採り上げたAllThingsDでは、「100万台をどれほど下回るかが問題」とした上で、「最悪の場合50万台を切ることもあり得る」とするフォウセット氏の指摘を紹介している。
またNew York TimesのBitsブログでは、ノキアのLumia端末について、「これといった画期的な新技術がみあたらない」「価格設定が競争力に欠ける」「性能の点でも圧倒されるものがない」などの理由から、「競争がきわめて激しいハイエンドのスマートフォン市場で、同社製品が勢いを得る可能性は少ない」というフォウセット氏のコメントを紹介している。
ただし、ノキア側では先週に公開したブログのなかで、上位機種「Lumia 800」がすでに発売された英国市場のリアクションに触れ、「予約台数や店頭での反応から、わわわれは同製品のリリースに関して好感触を得ている」と述べていた。
いっぽう、GigaOMでは、ノキアにとってはじめてのWP7端末であるLumiaがまとまった数を出荷できるようになるまでにしばらく時間がかかるとした上で、「Lumia 800がよくできたスマートフォンであることはほぼ間違いないと思うが、AndroidとiPhoneの2強による寡占化が進むなかでは、アプリなどのエコシステムで劣勢に立つWP7端末はどのメーカーの製品でも簡単には大ヒットにならないだろう」との見方を示している。
ノキアのステファン・イーロップ(Stephan Elop)CEOは先ごろ、同社が新たに投入したWP7スマートフォンについて、まずは利益よりも市場への浸透率を高めることを目標に、低価格化戦略を採る可能性を明らかにしていた。
今月から欧州で販売が始まるノキアのLumiaシリーズ製品は、携帯通信事業者との契約無しの場合、上位機種が420ユーロ、下位機種が270ユーロとなっており、競合他社から出ているWindows Phone端末よりは価格が抑えられている。ただし、現在主流となっているAndroidスマートフォンのなかには100〜150ユーロのものも多く、これらに比べれると割高感は否めないという。こうした状況を踏まえ、イーロップCEOは「市場で十分な販売台数が期待できる価格設定にするつもりだ」と語ったという。
またマイクロソフトでWindow Phone OS部門の責任者を務めるアンディ・リース(Andy Lees)氏は先月、同OSの最新バージョン(ver. 7.5)「Mango」を搭載したスマートフォンを来年中国市場にも投入する意向を明らかにしたが、その際に同市場で大きな影響力を保つノキアの力にとくに大きな期待をかけていると述べていた。さらにノキアは、来年前半にもLTE対応版のLumia端末を米市場に投入するべく、AT&Tとの協力を進めているとされている。
欧州各国の経済危機深刻化が伝えられるなかで、ノキアがこれら他の大規模市場へのLumia製品投入を早める可能性も強まってきている。
【参照情報】
・Nokia's Windows Phones Not Exactly Flying Off the Shelves - AllThingsD
・Nokia's Microsoft Phones May Not Get Traction, Analyst Says - Bits
・Uh oh. Nokia Windows Phone sales estimates slashed. - GigaOM
・Nokia hails Lumia 800 a hit - Nokia Conversation
・ノキア、「Windows 8」タブレットを来年6月にも投入か - スマートフォンではシェア確保を優先
・ノキア、LTE対応の「Lumia」スマートフォンで米市場に再挑戦か
・マイクロソフト幹部:「Windows Phone端末を来年中国市場へ」
・中国市場、スマートフォン出荷台数で世界一に - 2011年第3四半期(米調査会社)
・「携帯電話機メーカー」の終焉 - Asymco
三国大洋(スタッフライター)
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