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明暗くっきり - サムスン対アップルの米特許訴訟、評決発表を受け株価も

2012.08.28

米カリフォルニア州の連邦地裁で審理が行われていたアップル(Apple)とサムスン(Samsung)とのモバイル通信端末に関する特許訴訟。現地時間24日には、アップルの被害額が10億ドル強とする陪審員の評決結果が発表されたが、これを受けた週明け27日の株式市場では、サムスンの株価が大幅安となったいっぽうで、アップルの株価は再び過去最高値を更新した。

韓国株式市場では27日、サムスン株価が7.5%急落し、同社の時価総額はこの日だけで約12億5000万ドルも減少。さらに米株式市場ではAndroid OSを提供するグーグル(Google)の株価も2.41%下落し、1株662.29ドルを付けている。

いっぽう、アップルの株価は先週金曜日の終値663.22ドルから27日には大幅上昇、27日午前中には一時680.87ドルをつけ過去最高値を更新した。これに伴い、同社の時価総額は一時6370億9200万ドルまで増加した。

この訴訟では、サムスンの「Galaxy S」「Galaxy SⅡ」「Galaxy Tab 10.1」など一部端末の米市場での販売停止を求める要請がアップルから出されたことを受け、来月にヒアリングが予定されている。

今回の評決結果発表を受け、さまざまな証券アナリストから両社の今後に関する予想が発表されている。JPモルガン(JP Morgan)では、今回の評決がAndroid陣営にとってマイナスの影響を与えるとし、とくにOEMメーカー各社には、今後はっきりとした差別化を求める圧力が高まるとの見方を示している。またグーグルの株価が短期的に低迷するとの予想も出されている。

いっぽう、バークレイズ(Barclays)は、グローバル市場でのAndroid陣営への影響は短期的で、マイナスの影響もそれほど大きくはならないと予想。米国内でサムスン製品が販売停止になれば同市場での同OSのシェア低下につながる可能性もあるが、今回の訴訟の対象に最上位機種「Galaxy S III」が含まれないことから、サムスンの売上への直接の影響は限定的としているという。

【参照情報】
Apple Rises On Samsung Mobile Patent Infringement Ruling - Bloomberg
Samsung Slumps Most In 4 Years On U.S. Sales Ban Concerns - Bloomberg
The Apple-Samsung verdict: Wall Street reacts - GigaOM
アップル、サムスン製スマートフォンの販売差し止めを要請 - 米訴訟評決を受け
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中村航、三国大洋(スタッフライター)

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