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▼NTTドコモのバランスシート推移(図表提供:Shares)

「NTTの計画経済」を美しく示しているのがこのグラフかなと思っています。基本構造は10年前からあまり変わっていませんが、株主資本の積み上げが進み、財務健全性はむしろ増している感があります。言葉は悪いかもしれませんが、「第三次5カ年計画」みたいな状態(笑)で、驚くべき堅牢さと安定感を見て取れます。
そもそも、FOMAの設備投資を進めながらこれだけ鉄板の財務を構築できる企業とマッチアップしなければいけないというのは、KDDIをはじめとした競合にとって相当きついだろうなと思います。加えてLTEにいつ音声をのせるかという問題もある。LTEに舵を切る必要性がある一方で、LTEは当面データ中心で普及が進む。だとすると音声とLTEをどのようにするのか。
IPフォンの採用も含めて意思決定の問題ですが、のせないで電話を電話としてやりたいのであれば、当面はマイグレーションの過程で2種類のインフラを共存させないといけない。
この辺、厳しい時期を迎えたり、難しい意志決定を迫られる時期が、近いうちに到来するのだろうな、と思います。
クロサカタツヤ氏(司会進行)
クロサカタツヤ事務所代表・株式会社 企 代表取締役
慶應義塾大学・大学院(政策・メディア研究科)在学中からインターネットビジネスの企画設計を手がける。三菱総合研究所にて情報通信事業のコンサルティング、次世代技術推進、国内外の政策調査・推進プロジェクトに従事。2007年1月に独立し、戦略立案・事業設計を中心としたコンサルティングや、経営戦略・資本政策・M&Aなどのアドバイス、また政府系プロジェクトの支援等を提供している。
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