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ビッグチャンスは「テレビの外側」にあり 〜米国スマートテレビサービスの現状 | 次の記事 |
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──まず、テレビとネットの関係は、現在どのような状況にあるのか。
2011年7月に東北3県を除いた地上デジタル放送への切り替えが終了し、一段落したところだ。この1〜2年でひと通りのテレビの買い替えが一気に進んだことになり、家電メーカーは新しい商材を求めている。その1つが、スマートテレビやコネクテッドTVなどと呼ばれる、インターネット接続機能を高めたテレビだろう。「テレビをインターネットにどんどんつなぎましょう」と、ユーザーを啓蒙している段階にある。
▼KDDI メディア・CATV推進本部の家中 仁課長。映像関連のサービスの企画に携わっている。

一方、KDDIには光回線を使ったネット接続サービスで利用できるIPTVサービスの「au ひかりTV」がある。テレビにつなぐSTB(セットトップボックス)を使って提供するテレビサービスである。またKDDIは、約78%出資するジャパンケーブルネット(JCN)や約30%出資するジュピターテレコム(J:COM)のようにケーブルテレビ会社とも関連がある。ケーブルテレビもSTBを使ってサービスを提供している。これらの形態ではSTBをネット対応にすれば、テレビはそのままでネットの利用が可能になる。光回線やケーブルテレビを利用しているユーザーに、新しい付加価値を提供できるというわけだ。
──テレビでネットのサービスが使えることのユーザーメリットは。
家の中で一番存在感がある電気製品が「テレビ」だろう。家ではまずテレビのスイッチを入れる人も多い。例えばショッピングをするにしても、ケータイよりもテレビの方が利用の障壁が低いと考えている。特にスマートフォンになると、タッチパネルでの操作に拒否反応を示す人がいる。テレビならば多くの人が操作に慣れていることが最大のメリットだろう。
インターネットにつないでYouTubeの動画コンテンツを見られるテレビが増えている。今までは放送で流れていたコンテンツも、ネットを経由して見られるようになってきた。こうなると、このコンテンツはテレビで見るもので、こういったコンテンツはパソコンでしか見られない、といった区別がなくなっていくだろう。
──テレビのネット接続で、どんな利用法が考えられるのか。
ケータイで使えるサービスやコンテンツが、テレビでも使えるようになることでインパクトが生じると考えている。これがパソコンやタブレット端末では、ケータイと大きな違いはない。家庭のテレビだからこそのインパクトだ。例えば、YouTubeの動画コンテンツ視聴やGoogleの検索がテレビで簡単に使えるようになる。そんなグローバルなコンテンツでなくて、もっとローカルなコンテンツも"ネット"にはある。
スマートテレビの時代には、「出前のチラシ」はなくなるのではないかと考えている。寿司や蕎麦、ピザなどの出前のチラシは、家庭のどこかに「いつか使うかも」と取ってあることが多い。しかし、いざ必要になったときには出てこない。テレビがネットに接続して手軽にコンテンツを閲覧できるようになれば、出前の情報はテレビで手軽に確認できる。出前に限らず、土日に開いている病院が知りたいなど、困ったことがあったらテレビで情報を探すスタイルが一般化する可能性がある。コンテンツ提供者側も、テレビ用に別のフォーマットでコンテンツを作るのではなく、Web用のコンテンツを流用できるのでオペレーションコストを下げられる。
岩元 直久(いわもと・なおひさ)
日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。
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