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アップルやグーグルも虎視眈々 - 加ノーテルの知的財産は「宝の山」

2010.12.13

Nortel
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2009年1月に破産したカナダの通信機器メーカー、ノーテル(Nortel)が所有する知的財産を売却するオークションの、最終的な入札期限が数週間以内に迫っている。このオークションで売却される対象には、LTEに関する特許権も含まれており、その結果次第ではハイテク企業各社の今後のパワーバランスが変化する可能性もある。

ノーテルが所有する特許権は4000件以上にのぼり、その範囲も携帯端末からインフラ、光通信、データネットワーキング、インターネット広告関連、音声通信、パソコン関連と多岐にわたる。そのため、これらの資産価値について「10億ドル以上」とするアナリストの見方もあるという。また「このような資産が市場に出てくるのは珍しい」とインターデジタル(InterDigital)のウィリアム・メリット(William Merritt)CEOはコメントしている。

Firece Wirelessの記事によれば、携帯端末の製造やネットワーク構築のためにはまず特許の取得が必要であることから、特許権が占める重要性は大きいという。インターデジタル(InterDigital)やクアルコム(Qualcomm)といった企業では、自社の特許に対する他社からのライセンス収入が売上全体のなかで大きな比重を占めている。

通信関連の特許ライセンスビジネスは、長い間ノキア(Nokia)、モトローラ(Motorola)、エリクソン(Ericsson)、アルカテル・ルーセント(Alcatel-Lucent)と、クアルコムといった各社がほぼ独占する形が続いてきた。しかし、今回の入札にはこれらの業界関連各社に加え、グーグル(Google)やアップル(Apple)といったOS/端末メーカーも参加する可能性が高いとの関係者の話をロイターは伝えている。またリサーチ・イン・モーション(Research In Motion:RIM)も入札参加に興味を示しているという。

特許権をめぐっては、アップルやマイクロソフト(Microsoft)によるモトローラ(Motorola)に対する提訴、モトローラによるマイクロソフト(Microsoft)に対する提訴、ノキア(Nokia)によるアップルに対する提訴、アップルによるノキアやHTCに対する提訴、オラクル(Oracle)によるグーグル(Google)に対する提訴など、ハイテク企業の争いが法廷に持ち込まれるケースが相次いでいる。


【参照情報】
Exclusive: Final bids due for Nortel patents: sources - Reuters
Apple, Nokia, others bid for Nortel's patent treasure trove - Fierce Wireless
Google, Apple expected to bid on Nortel patents - Montreal Gazette
Nortel Patent Auction Benefits LTE Market - iSuppli


平松波央、三国大洋(スタッフライター)

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