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ノーテルの知財オークション、アップルやインテル、エリクソンが入札参加へ

2011.06.20

2009年1月に破産したカナダの通信機器メーカー、ノーテル(Norte)が所有する知的財産を売却するオークションで、アップル(Apple)、インテル(Intel)、エリクソン(Ericsson AB)といった各社が入札に参加すると複数の媒体が伝えている。

今回のオークションにかけられているノーテルの知的財産は、無線、4G(LTE)、データネットワーキング、光ファイバー通信、音声、インターネット、半導体、ソーシャルネットワーキング関連など、あわせて6000件にのぼっており、Blackberry、iPhone、Android搭載携帯端末などのスマートフォンで使用されている技術も含まれている。

携帯通信技術や関連端末に関する知的財産をめぐっては、ここ数年IT関連の大手各社の間で訴訟が相次いでおり、とくに先週にはアップルとノキア(Nokia)との間で、相当額の補償金やロイヤルティ支払を伴うとされる和解が成立していることなどから、今回のオークションには大きな注目が集まっている。

このオークションではすでに、グーグル(Google)が示した9億ドルという入札額が基準となる「stalking-horse bid」に決まっており、特許取得をめざす他社ではこの条件を上回る金額で入札する必要がある。なお、このグーグルの入札については先週、米司法省から独禁法抵触のおそれなしとする見解が示されていた。

ノーテルは先週、関係各者から「非常に高い関心」が寄せられていることを理由に、オークション実施を当初予定していた20日から1週間遅らせるとしていた。実施を遅らせることで、他の入札者も司法省との交渉を進めることが可能になると、Wall Street Journalでは指摘している。

いっぽう、マイクロソフト(Microsoft)は13日に、同社がノーテルと2006年に結んだ販売に関する契約のなかで、ノーテルが持つすべての特許をロイヤルティなしで無期限に利用することを認められているとし、この取り決めが(オークション後に決まる)新たな権利保有者との契約にも引き継がれるべきとする訴えをデラウェア州の法廷に提出している。そのほか、HPやノキア、モトローラ(Motorola Mobility)などでもグーグルの提示した条件に異議を唱えているという。

今回、Wall Street JournalやBloombegが関係者の話として伝えたところでは、アップル、インテルはそれぞれ単独で、またエリクソンは他社と共同での参加を認められているという。そのほか、RPX(契約先の企業が、知財関連の訴訟に巻き込まれるのを防ぐために、特許権の購入を行う専門企業)も参加予定だという。いっぽう、ノーテルの知財を「国の宝」と呼び、獲得に意欲を示していたとされるリサーチ・イン・モーション(Research In Motion : RIM)がいずれかの共同入札に加わっているかどうかは不明と、Wall Street Journalは記している。


【参照情報】
Apple Bids for Nortel Networks Patents - Bloomberg
Apple, Intel Among Bidders for Nortel Patents - Wall Street Journal
DOJ Clears Google's Bid for Nortel Patents - Wall Street Journal
Microsoft objects to Nortel patent sale terms - Reuters
RIM、ノーテルの知財オークションで、グーグルへの対抗を検討
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平松波央、三国大洋(スタッフライター)

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