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最大で61億ドルにも - オラクル、AndroidによるJava特許侵害の被害額を算出

2011.06.20

オラクル(Oracle)が、グーグル(Google)を相手取って起こしているAndroid関連の特許訴訟で、不正に使用されたJava関連技術の被害総額が14億ドルから61億ドルになる可能性があることが明らかになった。

これは17日(米国時間)にサンフランシスコの連邦法廷で開かれた裁判のなかで、オラクルと取引関係のある専門家が明らかにした推定額で、これに対しグーグルの弁護団はさっそく「息が止まりそうなほど、途方もない金額」と反論していると、Mercury Newsは伝えている。

オラクルは、2010年1月に完了したサンマイクロシステムズ(Sun Microsystems:以下、サン)の買収で、同社のJava関連技術の権利を取得。昨年8月にはAndroid OSにJava関連の技術などが不正に使用されているとして、グーグルを相手に訴えを起こしていた。具体的には、Androidアプリの動作に使われている「Dalvik」という仮想マシン・ソフトウェアが、オラクルの持つJavaの特許を侵害しており、またグーグルはAndroidでのJava利用に関するライセンスをオラクルから取得していないという。

グーグルでは、今回オラクルが持ち出した金額について「根本的に誤った」計算方法から算出されたものと主張。同社によると、サンがJavaのライセンスで得た金額は多くてもオラクルの推定額の10分の1程度でしかなく、モバイル関連に限れば20分の1以下だという。また同社は、オラクルが侵害されたと主張する特許は無効であり、特許侵害は成立しないとしている。

スマートフォンや携帯通信端末の市場が急激に拡大するなかで、ここ数年関連の特許をめぐる訴訟が目立ってきている。アップルは先週、2009年から続けていたノキアとの訴訟に関し、一定額を支払うことで和解に達したと発表していた。また同社とAndroid陣営のモトローラ(Motorola Mobility)、HTC、サムスン(Samsung)などとの間では、ユーザーインターフェイス(UI)無線関連の特許をめぐって争いが続けている。さらにマイクロソフトは、自社技術の侵害の可能性があるAndroid端末メーカーに対し、ライセンス料の支払いを求めていると伝えられている。

【参照情報】
Oracle expert claims Google may owe up to $6 billion - Mercury News
Oracle Seeks 'Billions' From Google in Java Technology Patent Lawsuit - Bloomberg
Android端末が売れると、マイクロソフトが儲かる - 「HTCから1台につき5ドル」とアナリスト


三国大洋(スタッフライター)

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