WWNトップ » 世界の話題

世界の話題

トップレベル・ドメインの選択肢が無限大に - ICANNでgTLD変更案可決

2011.06.21

インターネット上で利用されるアドレス資源の割り当てを行う非営利組織ICANN(The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)は20日、一般トップレベル・ドメイン(generic Top Level Domain)の拡大案を可決した。これにより、従来の「.com」「.net」などに加え、新たに「.bank」「.car」といった一般名詞や、企業の社名やブランド名などもトップレベル・ドメイン(TLD)として登録することが可能になる。また従来のローマ字以外に、漢字やキリル文字などの文字を使ったTLDを使うこともできるようになるという。

新たなTLDの申請費用は18万5千ドルで、募集期間は2012年1月12日から2012年4月12日まで。認められた新TLDは2012年末以降に有効になる。ICANNでは、今回決まった変更により、新たに300から1000程度のTLDが生まれると見込んでいるという。

この変更に関しては、従来のTLDの不足を補うものと歓迎する声があるいっぽうで、第三者に自社名やブランド名などを勝手に登録・利用されることを監視・防止するためのコスト増を招くとする不安の声も上がっている。FT.comではスウェーデンの家具メーカー、イケア(Ikea)幹部の「".ikea"というTLDは絶対他者には取られたくない」というコメントが紹介されている。

新TLDに関連する費用は上記の申請料(ただし、かならず望んだTLDが取得できるとはかぎらない)のほか、ICANNへ収める手数料が年間2万5000ドル、さらに法律やその他専門家へのコンサルティング費などが必要となるため、総額では50万ドルにもなる可能性がある。また、複数の申請者があるTLDの取得を希望した場合にはオークションで入札することになるため、数百万ドル以上の費用が必要となる場合も十分に考えられるという。

さらに、自社でのTLD登録を見送った場合でも、自社の登録商標などを守るために訴訟を起こした場合には、その費用だけで150万〜200万ドルもかかることが予想されるという。


【参照情報】
New Top-Level Domains Approved by ICANN - FT.com
Domains to take non-Latin script - FT.com
Internet Group Broadens Web Address Names - Wall Street Journal
Internet Moves Beyond Dot-Com With '.Anything' Domain Names - BusinessWeek


平松波央、三国大洋(スタッフライター)

関連タグ

バックナンバー記事一覧