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アップル、サムスン製品の米国での販売禁止を求める仮差し止めを請求

2011.07.04

アップル(Apple)とサムスン(Samsung)がスマートフォン関連の特許権侵害をめぐって互いを訴えている件で、アップルは1日、サンノゼの連邦地裁に対し、サムスン製品の販売禁止を求める仮差し止め請求を行った。

今回の訴えは、サムスンが販売する「Galaxy S 4G」「Galaxy Tab 10.1」「Droid Charge」「Infuse 4G」の4製品を対象としたもので、アップルの訴えが認められれば数ヶ月以内にこれらの製品を米国で販売することができなくなる。

またアップルは同裁判所に対し、サムスンとのすべての特許関連紛争に決着をつけるために、2012年2月に裁判を実施することも求めたという。

知財関連分野のアナリストで「FOSS Patents」ブログを運営するフロリアン・ミューラー(Florian Mueller)氏は、このアップルの動きについて、「ホール・イン・ワン」をねらった試みとの見方を示している。また同社は今回、法廷での審議がもっとも短時間で済みそうな4つの特許に的を絞って、請求を行ったと考えられるという。

両社間の法廷における争いは、4月半ばにアップルが、サムスン(Samsung)の「Galaxy」シリーズがアップル製品に酷似しているとして、同社をカリフォルニアの米連邦地方裁判所で訴えたことに端を発する。その数日後、今度はサムスンがアップルを相手取り、サンフランシスコに加えて日本や韓国などでも訴えを起こしたほか、先月28日には米国の国際貿易委員会(U.S. International Trade Commission: ITC)に対してアップル製品の輸入停止を求めるなど、双方向の訴訟合戦に発展していた。

サムスンは29日に英国でもアップルを相手取った訴訟を起こしており、この結果、両社の争いは計6カ国(米、日、韓、独、伊、英)の8法廷で展開することになった。

なお、サムスンは30日に「法的な手続きを合理化する」ためとして、4月に米国で起こしたアップルに対する訴訟を取り下げ、今後はアップルによる特許侵害の訴えに対抗することに集中するとの戦術変更を発表している。

サムスンにとってアップルは、取引高でソニーに次ぐ第2の大口顧客でもあり、エスカレートする一方の法廷闘争が両者の関係にどんな影響を及ぼすかにも注目が集まっている。

AppleVsSamsung_11.06.30


【参照情報】
Apple files motion for preliminary injunction in the U.S. against four Samsung products: Infuse 4G, Galaxy S 4G, Droid Charge, Galaxy Tab 10.1 - Foss Patents
Apple seeks injunction in Samsung patent case - Reuters
Samsung Electronics to Drop Patent-Infringement Suit Against Apple in U.S. - Bloomberg
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平松波央、三国大洋 (スタッフライター)

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