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ノーテルの知的財産処分、米国とカナダの裁判所が承認 - 特許はアップルらの手に

2011.07.12

Nortel Networks
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アップル(Apple)、グーグル(Google)、インテル(Intel)、マイクロソフト(Microsoft)などIT・ネット業界の大手各社が入札に参加し、過去に前例のない高値がついたことなどで話題を集めたノーテルネットワークス(Nortel Networks:以下、ノーテル)の知的財産処分オークションで、米国時間11日に米国ならびにカナダの裁判所が、権利を落札したアップルなどへの特許売却を承認した。

今回の知財オークションでは、ノーテルが保有する6000件以上の特許が入札対象となり、アップル、エリクソン、ソニー、EMC、マイクロソフト、RIMのつくる企業連合が最終的に45億ドルでこれを落札していた。今回の両裁判書による承認を受け、知財売却は今後30日以内に完了するという。

2009年に経営破綻したノーテルでは、債務返済にあてる資金の調達を目的として、6000件以上にのぼる特許を一括して処分することにしていたが、このなかには、無線、4G(LTE)、データネットワーキング、光ファイバー通信、音声、インターネット、半導体など多岐にわたる特許権が含まれており、関連する大手各社から大きな注目が集まっていた。

6月27日から30日にかけて4日間にわたって続いたこのオークションについては、先ごろその入札プロセスなどを記録した文書(PDF)が公開されたが、それによると入札は合計で19回行われ、当初5万ドル刻みだった金額はすぐに1億ドル刻みに跳ね上がったという。

携帯通信業界では現在、アップルとサムスン、アップルとHTCの間でエスカレートしている法廷での争いをはじめ、マイクロソフトやオラクルによるAndroid端末メーカーへのライセンス料支払い要求など、「Android包囲網」といえるような動きなどが活発化している。そのため、今回のオークションで当初stalking horseに指名されて有力候補と見られながら、最終的に落札に失敗したグーグルに対しては、「なぜグルーポン(Groupon)に対して60億ドルの買収金額を提示したと伝えられる同社が、このオークションで早々と降りてしまったのか」(paidContent)といった疑問の声も上がっている。


【参照情報】
Courts approve Nortel patent sale to Apple/RIM group - Reuters
Nortel $4.5-Billion Patent Sale to Apple, Microsoft, Others Approved - WSJ.com
Apple, Microsoft Group Wins Canadian Court Approval to Buy Nortel Patents - Bloomberg
Why Google And Android Must Deal With The Mobile Protection Racket - paidContent
ノーテル知財オークション、「グーグルが逃した魚はとても大きい」と専門家(編集担当メモ)
アップルらの「包囲網」にグーグルが根負けか - ノーテル知財オークションの真相(編集担当メモ)
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中村航、三国大洋(スタッフライター)

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