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グーグルのシュミット会長、アップルを「口撃」 - Android勢への訴訟は「嫉妬心」と「技術革新の欠如」から

2011.07.20

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(cc) Image by laihiuyeung ryanne

アップル(Apple)が、自社の特許をHTCに侵害されたとして、Android OSを搭載したHTC製スマートフォンおよびタブレット端末の米国への輸入差し止めを求めている問題で、グーグル(Google)のエリック・シュミット(Eric Schmidt)会長は19日、法的手段に訴えるアップルの姿勢を非難するとともに、HTCを擁護する発言を行った。

シュミット会長は、東京で開催された同社のモバイル戦略記者発表会「Mobile Revolution」 カンファレンスで、「この1年でAndroidが飛躍的な成長をとげた」ことに対し、競合他社が技術革新ではなく「訴訟を通じて対抗している」と訴えた。また同氏は「われわれは何も悪いことはしておらず、訴訟はわれわれの成功に誘発されたもの」と述べ、法的手段に訴えるアップルの行為についてAndroidの成功に対する「嫉妬心」と「競合製品に対抗できるだけの技術革新がiPhoneに欠如している」ことから生じたものとする見解を示した。

アップルとHTCとの訴訟をめぐっては、米国国際貿易委員会(U.S. International Trade Commission:以下、ITC)が15日に、アップルの訴えを部分的に認め、HTCがアップルの特許権のうち2種類を侵害しているとする判断を下している。続いて開催される委員会による審議でこの判断が覆されなければ、ライセンス料の支払いによるHTC製品の価格上昇、場合によってはHTC製品の輸入差し止めが実施される可能性もあるという。

ITCによるこの判断は、アップルがサムスン(Samsung)やモトローラ(Motorola)といった他のAndroid端末メーカーを相手取って起こしている訴訟でも一定の基準とされる可能性があり、ライセンス料無料を武器に多くのメーカーに採用されてきたAndroidにとっては向かい風となる可能性がある。

なお、シュミット会長によると、Android搭載スマートフォンは現在、1日あたり55万台のペースでアクティベートされており、1日あたり40万台であった5月よりさらに成長を加速させているという。


【参照情報】
Google's Schmidt brushes off Android patent suits as 'legal fun' - Networkd World
Google's Eric Schmidt slams Apple iPhone lawsuits - Sunday Times
Google's Schmidt vows to defend HTC - CNET
Schmidt: Android to be Asia's mobile gateway - ZDNet Asia
アップル対HTCの特許訴訟 - ITCがアップルの訴えを認める判断
Androidの勢いに水を差すか - 特許ライセンスでマイクロソフトに続き、オラクルでも動き
アップル、サムスン製品輸入差し止めの訴えをITCにも提出 - 特許紛争がさらに過熱


平松波央、三国大洋 (スタッフライター)

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