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話題の米インターデジタル、携帯通信関連の特許侵害でファーウェイ、ZTE、ノキアを提訴

2011.07.27

携帯通信関連などあわせて約8800件の特許を保有し、その取得にグーグル(Google)やアップル(Apple)も関心を示しているとされる米インターデジタル(InterDigital)が米国時間26日、自社の保有する特許侵害で、ファーウェイ、ZTE、ノキアの3社を米デラウェア州の連邦裁判所に提訴、あわせて米国の国際貿易委員会(U.S. International Trade Commission:以下、ITC)にも同内容の訴えを提出した。

InterDigital
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この話題を採り上げたFOSS Patentsによると、特許ライセンス料を主要な収入源とするインターデジタルが携帯電話機メーカーを訴えることはめずらしくないという。ただし、同社は先ごろ、自社の売却もしくは自社が持つ特許の売却を含む新たな戦略オプションを検討していることを明らかにしていたことから、今回の提訴にはそうした可能性を視野に入れた特別な意味合いがあるのではないかとの見方を示している。

米国時間19日に自社売却などの可能性を示唆したインターデジタルでは、その後株価が7割以上も上昇しており、Bloombergでは同社の売却が実現した場合、その金額は50億ドルを上回る可能性があるというアナリストの意見も紹介されている。この価値算定の目安とされているのが、今月はじめにアップルなどがオークションで落札したノーテルの特許で、あわせて6000件以上の特許に対し、これを落札した6社は45億ドルを支払うことになっている。

Bloombergによれば、インターデジタルが保有する特許のうち、携帯通信関連の技術にかかわるものは約15%だが、このなかには4G関連の技術特許がノーテルの場合よりも多く含まれるため、その価値も上記オークションでの落札価格を上回る可能性があるという。

またこうした金額の妥当性について、Bloombergではあるアナリストの話として、アップルがインターデジタルの特許を取得した場合、端末1台あたり3〜10ドルのコスト削減につながり、潜在的にはこの特許ポートフォリオの価値が30億〜100億ドルに達するとの試算を紹介している。

なお、インターデジタルが今回の提訴で挙げている特許は7種類で、UMTS (WDCMA、CDMA2000)、HSDPA/HSUPA/HSPA+、EV-DO、IEEE 802.11などに関連するもの。また訴えの対象とされた製品は、ノキアが20種類以上、ファーウェイが11種類、ZTEが14種類で、USBモデム、モバイルWi-Fiルーターなどのほか、ノキアのSymbian OS搭載スマートフォン「N8」も含まれている。


【参照情報】
InterDigital sues Huawei, ZTE and Nokia over 3G patents - FOSS Patents
InterDigital Appreciates 50% With Apple-Google Rush for Patents: Real M&A - Bloomberg
新たな火種か - 米インターデジタルの携帯通信関連特許にグーグル、アップルなどが関心


三国大洋(スタッフライター)

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