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モトローラ対アップルの特許訴訟 - 独でモトローラが勝訴

2011.12.12

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(cc) Image by Christian Allinger

モトローラ(Motorola Mobility)がアップル(Apple)を相手取ってドイツのマンハイム裁判所(Mannheim Regional Court)で起こした裁判で、現地時間9日にモトローラの訴えを認める判決が下された。

この訴訟は今年4月に、iPhoneおよび3G接続のiPadで使用されている技術が、モトローラが保有する2件の特許権の侵害にあたるとして同社が起こしたもので、今回の判決では、このうちデータパケット転送技術に関する特許権侵害の主張が認められた。また、もう一方の特許権については依然係争中だが、知財分野に詳しいフローリアン・ミューラー(Florian Mueller)氏は、こちらもモトローラに有利な状況だと述べている。

今回の判決で、モトローラに対し、アイルランドのApple Sales Internationalからドイツへの、該当製品の輸出差し止め命令を発動することが許可された。これを受けてアップル側は、すぐに不服申し立てを行うとしている。

なおこの輸出差し止め命令は、新たにドイツに出荷される端末にのみ適用される。アップルはすでにドイツでiPhoneおよびiPadの十分な在庫を保有しており、今クリスマス商戦期の売上への影響は小さいとAllThingsDは指摘している。

また同裁判所はモトローラに対し、輸出差し止め命令の発動後にこの判決が覆った場合、1億ユーロ(1億2400万ドル)の補償金をアップルに支払うよう命じている。これは、アップル側が主張していた損失額27億ドルを大幅に下回る金額となった。


【参照情報】
Apple: Motorola Patent Win Won't Keep iPhones From German Holiday Shoppers - AllThingsD
Motorola Mobility wins injunction against Apple in Germany - GigaOM
Motorola Mobility wins German patent suit against Apple, overcomes FRAND defense - FOSS Patents

アップル:「敗訴した場合の損失額は推定27億ドル」- 対モトローラの独特許訴訟
独法廷、アップル製品の販売仮差し止め判定 - モトローラの主張認める

アップル製品の販売差し止め命令が執行された場合、アップルの被る被害額が20億ユーロ(27億ドル)になるという主張に関する記事はこちら

アップルはモトローラに対して、販売差し止め命令がいったん下された後、この判定が覆った場合に、その間の損失額を補償するよう要求。

アップル:「敗訴した場合の損失額は推定27億ドル」- 対モトローラの独特許訴訟

平松波央、三国大洋(スタッフライター)

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