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マイクロソフト対モトローラの特許訴訟、米ITCがマイクロソフトの訴えを部分的に認める

2011.12.22

マイクロソフト(Microsoft)が自社の特許権侵害を理由にモトローラ(Motorola)を提訴していた訴訟で、米国際貿易委員会(U.S. International Trade Commission : ITC)は現地時間20日、マイクロソフトの訴えを部分的に認める判定を下した。

この仮判定では、マイクロソフトが保有する1件の特許権について、モトローラ製品での侵害が認められた。ただし、残り6件の特許権についてはマイクロソフトの訴えが退けられている。

ITCでは今後、行政判事が下したこの仮判定の内容について委員会が審議を行い、通常であれば2か月以内に最終的な判決を下すことになる。その判決次第では、モトローラ製品の輸入が差し止めとなる可能性もある。

今回の判定についてモトローラは、「当初は9件だった特許侵害の主張が1件にまで減らされた」ことを「大きな勝利と受け止めている」とコメントしている。いっぽうマイクロソフトは、「サムスン(Samsung)、HTC、エイサー(Acer)が気が付いたように、ライセンス料支払いを通じて他者の知的財産に敬意を示すことは正しい道だ」とコメントしている。

この訴訟は2010年10月にマイクロソフトが起こしたもので、同社は当初モトローラのAndroid搭載端末で使用されている技術のうち、メールやカレンダー、連絡先情報を同期させる技術や、電波の強さに応じて自動的に消費電力を調整する技術など9つがマイクロソフトの特許を侵害していると主張。今年8月に始まった審理では、「Droid 2」や「Droid X」などのAndroid搭載端末の輸入差し止めを求めていた。

マイクロソフトは、今年に入ってHTCやサムスンをはじめとする端末メーカー各社と、Android関連の特許に関するライセンス契約を結んできている。そうしたなかで、8月半ばにグーグルがモトローラの買収を発表したことから、このマイクロソフト対モトローラの特許訴訟の行方にこれまで以上の注目が集まっている。


【参照情報】
ITC Initial Ruling: Motorola Infringes Single Microsoft Patent, but Not Six Others - AllThingsD
ITC says Motorola's Android devices infringe on a Microsoft patent - GigaOM
ITC judge finds Motorola in infringement of a Microsoft patent -
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平松波央、三国大洋 (スタッフライター)

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