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アップル、モトローラを米国で新たに提訴 - クアルコム特許をめぐって

2012.02.13

アップル(Apple)は、モトローラ(Motorola Mobility)が同社に対して起こしている訴訟が、「公平、妥当、非差別的」という原則に基づいてライセンス提供されるべき特許権の濫用にあたるとして、米カリフォルニアの裁判所(カリフォルニア州南部地域裁判所:Southern District of California)で訴えを起こした。

アップル・モトローラ間の訴訟を巡っては、一部のiPhoneおよびiPad端末が、モトローラが保有する特許権の侵害を理由にドイツで販売差し止め命令を受け、今月初めにはこれらの製品がドイツのオンラインアップルストアから一時的に姿を消すという事態に発展していた。

これに関しアップルは、モトローラは販売差し止め命令の根拠となった特許権をクアルコム(Qualcomm)にライセンス提供しており、通常であればクアルコムからチップの提供を受けているアップルにもその使用権は適用されると説明している。

いっぽう、モトローラがクアルコムに対し、2011年2月10日をもってアップルの特許使用権を停止するよう要請していたことが、一連の訴訟で明らかになっている。モトローラはこの特許権を、「公平、妥当、非差別的」という必須標準特許(「FRAND特許」)の原則に基づいてライセンス提供することに合意しており、アップルのみに対してこのような手段を講じることは「正当化できない」と知財関連分野のアナリスト、フロリアン・ミューラー(Florian Mueller)氏は指摘している。

必須標準特許の扱いをめぐっては、これを根拠にアップルを訴えたサムスン(Samsung)の行為に対して、欧州委員会(European Commission:EC)が調査を進めている。


【参照情報】
Apple goes after Motorola and Google with legal guns blazing - Fortune
Apple brings its German battle with Moto home to CA - GigaOM
Apple Sues Motorola in Latest Legal Spat - Wall Street Journal
Apple's U.S. 'antisuit lawsuit' against Motorola over Qualcomm license could make major difference in Germany
欧州委員会、サムスンを本格調査へ - 「FRAND」特許濫用の疑いで
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平松波央、三国大洋(スタッフライター)

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