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アップルの対モトローラ訴訟 - 米ITCでアップルの敗訴が確定

2012.03.19

アップル(Apple)が、米国国際貿易委員会(U.S. International Trade Commission:以下、ITC)に対し、モトローラ(Motorola)製品の輸入差し止めを求めていた問題で、ITCは現地時間16日、アップルの訴えを退ける最終判決を下した。

ITCの判決によると、アップルが問題とした3件の特許権のうち、1件についてはモトローラによる侵害が認められず、2件は特許権自体が無効と判断されたという。侵害が認められなかった1件は、タップやスライドなど複数の手動入力に対応する技術で、また無効と判断された2件は、複数の指を使った入力を認識するタッチスクリーン技術、およびインストールしたプログラムを再起動せずに追加する技術だという。

ITCは今年1月にアップルの訴えを退ける初期決定を下していた。今回の判断は同委員会の審議を経たもので、これによりアップルの敗訴が確定したことになる。

ただし、ITCにおける審議は終了したものの、過去の同様のケースでアップルが連邦巡回区控訴裁判所(Federal Circuit Court)に控訴していることから、同社が今回も同裁判所に控訴する可能性が高いと、知財分野に詳しいフローリアン・ミューラー(Florian Mueller)氏は指摘している。

またモトローラもまた、ITCで係争中の対アップル訴訟を抱えており、その判決は4月23日に下される予定。

なお、ITCで争われるスマートフォン関連の訴訟では、特許権保持者の訴えが退けられることが多く、なおかつ時間がかかるため、最近ではドイツの法廷に持ち込まれる訴訟も多い。ミュンヘンやマンハイムの裁判所では、ITCの半分の時間で裁判が行われると、ミューラー氏は述べている。


【参照情報】
Apple Loss in Motorola Mobility Patent Case Upheld by Agency - Bloomberg
Apple loses ITC ruling against Motorola Mobility in patent infringement case - TUAM
Apple loses final ITC ruling against Motorola Mobility: preliminary finding of no violation affirmed - Foss Patents
米ITCが「モトローラはアップルの特許権を侵害していない」とする判断


平松波央、三国大洋(スタッフライター)

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