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AT&T、ティム・クックの要請を受け、iPhoneのアンロック解禁

2012.04.09

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(cc) Image by akiraak2

従来、AT&TのiPhoneのSIMカードを入れ替えるためには、いわゆる「脱獄」(ジェイルブレーク(jailbreak))によってユーザ権限を変更する以外の方法はなかったが、4月8日以降、一定の条件をクリアしている加入者はアンロックが可能になっている。アメリカ国内ではT-MobileのSIMが使えるようになるほか、海外旅行時には地元のキャリアのSIMを装着することで安く利用することができるようになった。

そもそもは、AT&TでiPhoneを使っていたユーザがカナダに引っ越して、端末を継続利用したがったものの、AT&TショップとAppleストアの間でタライ回しにされた挙句、あろうことかAT&Tの担当者から「脱獄」を奨められ、この人が、ティム・クックCEOにメールを出したのが発端だという。クック氏からはメールの返信はなかったものの、AT&Tへ強く働きかけてくれたことでアンロックが実施されるようになった。

通常、AT&TのiPhone契約は2年間なので、この契約期間が満了していて、料金支払いに問題なかった人であれば、AT&TショップでSIMロックを解除してくれる。ただし、T-Mobileにつなぐとスピードは落ちる。CDMA陣営のVerizonとSprintでは利用できないというから、メリットを享受できるのは主にアメリカ在住の人が国外でiPhoneを使う場合になりそうとのこと。


【参照情報】
AT&T Finally Allows Unlocked iPhones for Out-of-Contract Users
AT&T Begins Unlocking Out Of Contract iPhone's Today, Good News For T-Mobile Refarming
Some AT&T iPhone Owners Can Have Devices Unlocked Sunday
Apple CEO Tim Cook gets AT&T to unlock an iPhone
E-Mail To Apple CEO Gets AT&T To Unlock Customer's iPhone
The best way to unlock your AT&T iPhone may be through Tim Cook's office


※4/8 14:30 本記事は当初、「iPhoneのSIMロック解除はティム・クック氏の要請」との見出しで公開していましたが、事実関係をより正確に表現するため、変更いたしました。

次世代の小型SIMカード--「ナノSIM」("nano-SIM"))の規格策定に関し、新たな動きが浮上しているという記事はこちら。

アップルは「自社が推す新型SIMカードの規格が標準に採用された場合、アップルが持つこのナノSIMに必要不可欠な特許をロイヤリティフリーで他の企業にも提供する」という内容の手紙を送ったという。

アップル、自社推進SIMに関わる必須特許をライセンス料なしで提供か - 次世代SIM規格争い

幸野 百太郎(こうの・ひゃくたろう)
大手通信キャリア、ISP、ブロードバンドルータのメーカ、通信コンサルティング会社、シリコンバレーの現地法人、ソフトウェア開発会社など一貫してテレコム分野の仕事に従事している。

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