WWNトップ » 世界の話題

世界の話題

「ファーウェイによるスパイ行為の証拠は見つからず」- ホワイトハウスが調査結果公表

2012.10.18

中国の大手通信機器メーカー、ファーウェイ(Huawei Technologies)とZTEが、米国の安全保障を脅かす行為を行っていた可能性があるとする報告が先ごろ米下院の諜報委員会から出されていたが、これと相反する調査の結果が米ホワイトハウスから公表されたとReutersが伝えている。

Reutersが米国時間17日にホワイトハウス関係者の話として伝えたところによると、この調査は、諜報機関やその他の機関が協力して実施したもので、ファーウェイの活動について、およそ1000社の通信機器購入担当者に聞き取りを実施。その結果、ファーウェイがスパイ行為を行っていることを裏付ける具体的な証拠は見つからなかったという。

この調査に関わったある関係者は、ホワイトハウスが徹底的な調査を行ったと述べ、「政府関係者のなかには、ファーウェイによるスパイ行為の証拠をなんとかつかもうとしていた者もいた。そのため、そうした行為が実際にあったとすれば、なんらかの証拠が見つかったはず」と話しているという。

なおこの調査では、ファーウェイ製通信機器の一部にハッカーに悪用されるおそれのある脆弱性が存在していたことも明らかになったが、これが意図されたものどうかは不明だという。

ファーウェイとZTEに関するこの問題は、米国時間8日に米連邦議会下院の諜報委員会(U.S. House of Representatives' Intelligence Committee)が、ファーウェイとZTEが米国の安全保障を脅かす可能性があるとする報告書を提出したのが発端で生じたもの。この報告書では、両社の通信機器にスパイ行為を思わせる様々な不審点が見つかったほか、同委員会の調査に協力的でない両社の振る舞いもこの疑惑をいっそう強めているとした。

このため、同委員会は米国の携帯通信事業者や政府納入業者などに対し、両社の通信機器の利用や、両社との取引を停止するよう勧告。また、米外国投資委員会に対して、両社の米国内での企業買収を禁じるよう求めてもいる。さらに同委員会は、両社による連邦法違反を特定する権限はないものの、今回の調査結果を司法省や国土安全保障省に伝えるとの考えも明らかにしていた。

これに対してファーウェイ、ZTEの両社はすぐに反論の声を挙げており、翌日9日には中国政府もこの報告書の内容について強く抗議する声明を発表していた。

今回のホワイトハウスの調査に関する報道について、ファーウェイの広報担当者は「同調査については詳しいことはわからないものの、ファーウェイのスパイ行為の証拠が見つからなかったことに関してはまったく驚きではない」としているという。

【参照情報】
Exclusive: White House review finds no evidence of spying by Huawei - sources - Reuters
White House-ordered Huawei probe reveals no evidence of spying, sources tell Reuters - The Verge
Huawei says U.S. report will not harm its business in overseas markets - Fierce Wireless


中村航、三国大洋(スタッフライター)

関連タグ

バックナンバー記事一覧