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ファーウェイ幹部、ノキア買収の可能性を示唆(FT報道)

2013.06.19

中国の通信機器メーカー、ファーウェイ(Huawei)が英国時間18日、ロンドンで同社の最新スマートフォン「Ascend P6」を発表するイベントを開催したが、そのなかで、同社の幹部がノキア(Nokia)の買収の可能性について触れたことから、ノキアの株価は一時大きく上昇したという。


[Huawei Ascend P6 -- 2-Minute Encounter]

ファーウェイでコンシューマービジネス部門を率いるリチャード・ユー(Richard Yu)氏は、この発表前に行ったFinancial Times(FT)とのインタビューのなかで、ファーウェイがノキアの買収を検討しているとし、「ノキアの意思次第ではあるものの、両社の組み合わせからシナジーを生み出せるかもしれない」と語ったという。また、ノキアが買収に応じた場合、同社のスマートフォンOSを現在Lumiaシリーズ製品に採用されているマイクロソフト(Microsoft)の「Windows Phone」からグーグル(Google)の「Android」に変更する可能性を示唆するような発言もあったという。ただし、同社はBloombergに対し、現時点では「ノキアを獲得する計画はない」とする声明を寄せているという。

これを受けて、ノキアの株式は一時11%上昇したとTNWは伝えている。

スマートフォン市場での苦戦が続いているノキアに関しては、過去一年間にさまざまな企業による買収の可能性が浮上。インテル(Intel)やマイクロソフト(Microsoft)、レノボ(Lenovo)などの名前が候補として上がっていたこともある。

いっぽう、ファーウェイはスマートフォンなどのコンシューマ分野での事業拡大を進めており、Bloombergによると昨年には世界のスマートフォン出荷台数で4%のシェアを獲得(2011年のシェアは3.5%)。それに対し、ノキアのシェアは2011年の16%から昨年には4.9%に急落していたという。

ファーウェイのユー氏はFTに対し、今後スマートフォン市場では大手の3〜4社が生き残る状況になるとの予想を踏まえ、そうした状況ではファーウェイ自体も、またWindows Phoneを採用するノキアも単独では弱い立場に立たされるとの見方を示している。また無料で使えるAndroidに比べ、OSのライセンスフィーが必要なWindows Phoneは不利になると指摘している。

なお同氏によると、ファーウェイは今年のスマートフォン販売台数目標を5500万〜6000万台としており、この目標を達成することでサムスン、アップルに続く第三位メーカーの座を確保したい考えという。また同氏自身は、もはやフィーチャーフォンは出荷したくないとの考えも語っている。


[Huawei Smartphone Launch Reflects New Confidence]


【参照情報】
Huawei open to Nokia deal but says Windows mobile remains weak - FT
Nokia Rises on Report Huawei Considering Acquisition - Bloomberg
Nokia surges 11% after Huawei says it is 'open' to purchasing the Finnish company - TNW


中村航、三国大洋(スタッフライター)

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