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マイクロソフト、ノキアの買収を検討 - 交渉もの別れに(WSJ報道)

2013.06.20

マイクロソフト(Microsoft)がノキア(Nokia)の携帯電話部門を買収するべく、最近まで同社と交渉を続けていたものの、条件などで折り合いが付かず、結局この話が破談になったとする話を米国時間19日にWSJが報じている。

WSJでは、両社間の交渉がロンドンを舞台に今月まで続けられていたことや、口頭での合意寸前まで進んでいたことなどを関係者の話として伝えているが、ただし具体的な条件や金額には触れていない。

ノキアはマイクロソフトと2011年2月に提携し、それを機にそれまでのSymbian OSに代えてWindows Phoneプラットフォームをモバイル戦略の中心に据えるとする戦略転換を打ち出していた。しかし、その後発売されたWindows Phone端末「Lumia」シリーズの製品は、このところ徐々に販売台数を伸ばしてきているものの、サムスン(Samsung)やアップル(Apple)とはいまだに大きなシェアの開きがある。またマイクロソフト側でも、同OS搭載製品を投入しているノキア以外のメーカーーーサムスン(Samsung)やHTCがAndroid端末を主軸に据えていることもあり、iOSやAndroid OSに対して長らく苦戦が続いている。

ノキアの時価総額は19日時点で約144億ドル。それに対し、マイクロソフトには米国外(の子会社)に留保したままになっている資金が660億ドルほどあり、これをノキアの買収にあてることで資金を有効活用できるとWSJは指摘している。同社はスカイプ(Skype)を85億ドルで買収した際にも同様の手法を採っていたとされる。

ノキアについては、中国ファーウェイ(Huawei)の幹部が買収に関心を示しているとする話が報じられていたばかり。ただし、同社からは「現時点ではノキアを獲得する計画はない」とする声明が出されていた。

WSJでは、調査会社IDCのデータとして、2013年第1四半期に世界で出荷されたスマートフォンのうち、Windows Phone OSを搭載する製品は全体の3%強、いっぽうAndroid端末は約75%を占めたとしている。

なお、この話題に触れたZDNetでは、マイクロソフトがこの買収を断念したことについて、「同社が新しいハードウェアメーカーのパートナーを必要と考えていることを示唆するもの」と指摘している。


【参照情報】
Microsoft-Nokia Advanced Talks Recently Broke Down - WSJ
Microsoft reportedly pondered buying Nokia, bailed - ZDNet
Microsoft nearly purchased Nokia's mobile phone business, reports WSJ - The Verge


中村航、三国大洋(スタッフライター)

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