フィンランドのノキア（Nokia）が、同社が保有するスマートフォン関連技術の特許をLGにライセンスすることで合意に至ったと欧州時間16日に発表した。

この契約締結により、LGはノキアが保有する2G、3G、4G関連の特許60件についてライセンスを受けることになる。ノキアによるAndroid端末メーカーとのライセンス契約締結は、同社が端末&サービス部門をマイクロソフトに売却して以降今回が初めて。なお、特許使用料の詳細については合意に至っておらず、今後1〜2年間に仲裁を通じて適切な特許使用料の算出を行うことになるという。

ノキアは約3万件の特許を保有しており、2G、3G、4G関連の特許についてはすでに約60社とライセンス契約を結んでいる。また、同社がマイクロソフトに端末部門を売却した際、マイクロソフトがノキアに特許使用料として22億ドルを支払うことで合意に至っていた。

この話題に触れたGSM Arenaでは、今回契約したLGについて「ノキアが2014年に端末&サービス部門をマイクロソフトに売却して以来、初めてライセンシングプログラムに参加した大手スマートフォンメーカー」と表現したノキアのプレスリリースを言及し、今後同社がさらなる特許ライセンス契約を結ぶ可能性を指摘している。

【参照情報】
・LG Electronics and Nokia Technologies agree on smartphone patent license - Nokia
・Nokia, LG agree to smartphone patent licensing deal - CNET
・LG licenses 2G-4G patents from Nokia, will pay royalties - GSMA Arena