インフォシティがデジタル放送に関するパテントプールのメンバー入り
INFOCITY came to an agreement on the CATV Essential Patent License
2015.07.01
Updated by Asako Itagaki on July 1, 2015, 13:37 pm JST
INFOCITY came to an agreement on the CATV Essential Patent License
2015.07.01
Updated by Asako Itagaki on July 1, 2015, 13:37 pm JST
7月1日、インフォシティは、デジタル放送規格(ARIB 標準規格)およびCATVデジタル放送規格における必須特許ライセンス管理を一括して行うアルダージとの契約締結を発表した。2015年3月に日本知的財産仲裁センターより、同社所有の特許に対して両規格にかかる必須判定を受けたことによるもの。これにより、同社はARIBおよびCATVの必須特許権者の一員となる。
インフォシティは1996年にデータ放送関連技術であるbitcastを開発し、TBSやフジテレビ系列でデータ放送やEPGの送出などに使用された経緯がある。bitcastはアナログ放送波の走査線の隙間を使ってhtmlなどのデジタルデータを伝送する技術であり、映像とWebコンテンツを同期して表示することなどを可能としたが、今回の特許もbitcast関連技術とみられる。
アルダージはデジタル放送、CATV、UHDTV、MPEG-2システムについて、複数の当事者が所有する必須特許を一括して許諾する「パテントプール」の管理を行っている。パテントプールとは、ある技術に関係する複数の特許権者が所有する特許を集めて特許群を作り、利用を希望する事業者に対して公平かつ合理的な条件で一括してライセンスする仕組み。デジタル放送及びCATV放送の受信機の製造者および販売者、サービス提供者は、アルダージが管理するパテントプールの特許群の許諾を必ず得る必要がある。
インフォシティと同時にKDDI、The Trustees of Columbia University in the City of New York(コロンビア大学)がアルダージと契約を締結し、デジタ
【報道発表資料】
・ARIB/CATV放送規格特許ライセンスを開始(インフォシティ)
・新たに3社が特許権者として加入(アルダージ)
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登録はこちらWirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。