「自分を見るアイウェア」JINS MEME 11月に発売開始 学術研究向けソリューションも提供
2015.10.15
Updated by Asako Itagaki on October 15, 2015, 12:44 pm JST
2015.10.15
Updated by Asako Itagaki on October 15, 2015, 12:44 pm JST
株式会社ジェイアイエヌ(以下JINS)は、2015年11月5日から、センシング・アイウェア「JINS MEME」(ジンズ・ミーム)の発売を開始する。「JINS MEME ES」と「JINS MEME MT」の2モデルで、全国JINSショップのうち38店舗およびJINS MEMEオンラインショップで発売する。
▼左が「JINS MEME ES」、右が「JINS MEME MT」
JINS MEMEは、「世界初、自分を見るアイウェア」をコンセプトに開発されたセンシングアイウェアで、眼鏡としてのデザイン・機能はそのままに、独自開発の3点式眼電位センサーと6軸センサー(加速度・ジャイロ)を搭載して、瞬き・視線移動や身体の動きを取得する。取得したデータはBlootoothで接続したスマートフォンの専用アプリに送られ、様々な用途やシーンに応用される。
JINS MEME MTは、ウェリントンタイプのフレームをベースに3点式眼電位センサーと6軸センサーを搭載しており、カジュアルからビジネスまで幅広いシーンに対応する。JINS MEME MTは、激しい運動時でも顔にフィットするスポーツサングラスフレームに6軸センサーのみを搭載しており、身体の動きをトラッキングすることに特化する。
また、JINS MEMEから取得するデータを元に様々な情報やソリューションを提供するJINS MEMEオフィシャルアプリを発表された。
JINS MEME Appは、さまざまなオフィシャルアプリの起点となるライフログアプリ。センサーにより取得される眼や頭の動きの情報を元に、東北大学華麗医学研究所所長の川島隆太教授の監修による「アタマ年齢」と「カラダ年齢」を測定する。「アタマ年齢」は眼の動きから集中、活力、落ち着きの状態を測定することで心の活性度を示す総合指数を算出する。「カラダ年齢」は頭の動きから歩行時の動き・姿勢や着座時の姿勢を活動量、姿勢、安定性で可視化する。
「動きの質の可視化」をテーマに運動の分析・改善をサポートする「FITNESS」では、「JINS MEME RUN」「JINS MEME CORE TRAINING」が発表された。JINS MEME RUNは6軸センサーにょってラングフォームを可視化する。JINS MEME CORE TRAININGは、体幹レベルを判定してトレーニングをサポートすると共に、JINS MEME RUNと連動して必要なトレーニングメニューを提案する。また、日常生活で発生するリスクや問題に対するソリューション提供に特化した「ASSIST」では、運転中の目の動きから眠さを推定して3段階のレベルで知らせることで安全運転をサポートする「JINS MEME DRIVE」が発表された。
また、開発者向けにSDKとAPIを公開しておりだれでもアプリ開発が可能になっている。アプリにとどまらず、可視化された集中度を活用して「禅」の世界観を体験できるインスタレーションや、婚活や合コンなどの出会いの場で視線の動きを通して相性を診断するアプリなどが誕生している。
また、学術研究者向け特化型ソリューションとして、10月29日から「JINS MEME ACATEMIC PACK」を提供する。センサーから出力されるローデータの取得が可能な特別設計となっており、専用ビューアーでの活用やCSV形式への変換も可能。持ち運びが可能長時間センシングが可能な眼鏡型ウェアラブルの特性を活かして、医療から社会科学までさまざまな学術研究への活用を可能とした。さまざまな実験に利用しやすいよう、買い取りの他短期間のレンタルなどさまざまな提供形態を用意する。
背景には、認知症、メタボリックシンドローム、ロコモーティブシンドローム(運動器症候群)など、高齢化や生活習慣の変化が原因となる各種疾患の増加が問題となっていることがある。JINSではセンシング技術の持つ可能性の追求により、病気を未然に防ぐ先端医療分野におけるキーソリューションの構築を、またACATEMIC PACKの提供を通じて学術領域をまたいだ研究ネットワーク構築支援を目指す。
【関連情報】
・ココロとカラダを可視化する“世界初、自分を見るアイウエア” JINS MEME 2015年11月5日(木)日本国内販売開始予定
・ACADEMIC | JINS MEME
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登録はこちらWirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。