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最先端テクノロジーを用いてインドに「予防医療」を普及させていく
日本企業発の健診センター「NURA」体験レポート

2024.03.19

Updated by WirelessWire News編集部 on March 19, 2024, 07:48 am JST

「生活習慣病」リスクの高いインド

2022年に中国を抜き、人口が世界一となったインド。経済成長、中間層の拡大が進み、人々の生活レベルや食事は日々豊かになっている。

一方で、インドは「糖尿病大国」とも言われている。糖尿病患者の数は、世界で2番目に多いが(7,420万人)、実はその半数以上(53.1%)が、糖尿病と診断されてはいないという。

インドで生活していると、砂糖を大量に使ったお菓子や、砂糖たっぷりのチャイ(紅茶)やコーヒー、油で揚げた軽食など、糖分や油の多い食事を摂ることが多い。都市部で生活していると、運動不足にもなりがちである。都市部の公共交通機関の多くは開発途中で、日々の移動は、自家用車やUberなどの利用が多く、自分の足で歩く機会は少ない。

最近はアッパーミドルクラスから富裕層を中心に、健康意識が高まっており、糖分や油分を控える食事を選んだり、ジムでの運動、ヨガを日常的に行ったりして、健康的な生活を心がけている人も増えているが、糖尿病などの生活習慣病の予防、早期発見は喫緊の課題である。

また、がんなどの病気の早期発見や治療も重要課題である。インドではがん罹患者の5年生存率が約3割(日本は約7割)しかない。この生存率を向上させるためには、定期検診による早期発見と治療が重要である。インドを含む新興国では、がん検診サービスを提供する施設が少ない上に、健診をする文化も定着していない。

ストレスの多い病院での体験。予防医療の浸透はこれから

インドでは、日本ほど「予防医療」はそれほど浸透していない印象を受ける。「病気になってから」通院するのが一般的で、インドの労働法は従業員の健康診断受診を義務付けていない。会社の福利厚生にも健康診断は含まれておらず、各個人の意志で健診を受けるのが一般的である。

アッパーミドルクラスから富裕層を中心に、健康診断を受信する動きは広まりつつあるが、「健康診断」といえば、基本的な項目(血圧、BMI、心電図など)の確認が一般的で、日本の病院で受けるようながん検査も含めた「健康診断」「人間ドック」は、あまり浸透していない。

また、インドでの健康診断には、様々な課題がある。

インドでは、最新の医療機器、優秀な医師がいるような大規模な民間病院でさえも、健康診断に丸一日かかるケースも多く、診断結果を受け取るまでに数時間待たされることもある。多くの科を回り、各科の窓口で毎回問い合わせをすることもある。

「病院」での体験は「ストレスの多い」ものである。このため、健康診断を受けるなら、かかりつけ医のいる近所のクリニックで、簡易検査(血圧、体重、心電図、問診など)だけを受けて、健診を済ませてしまう人も多い。ただ、これではガンや生活習慣病の早期発見には繋がりにくい。

そんなインドで「予防医療」の浸透に貢献するため、最新の健診センターを開設したのが、日本の富士フイルム社である。

※本稿は、モダンタイムズに掲載された記事の抜粋です(この記事の全文を読む)。
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