【村上陽一郎本人が登場】8月7日(金曜)18:00開始『ポストコロナ時代に私たちが身につけなければならない考え方とは何か』 新教養主義宣言・トークイベント(vol.5)
2020.08.03
Updated by WirelessWire News編集部 on August 3, 2020, 16:27 pm JST
2020.08.03
Updated by WirelessWire News編集部 on August 3, 2020, 16:27 pm JST
「新教養主義的・トークイベント」第5回は村上陽一郎氏による『ポストコロナ時代に私たちが身につけなければならない考え方』です。『コロナ後の世界を生きる〜私たちの提言』(岩波新書)が話題の村上氏ですが、彼の感染症に関する研究は実は彼の大学院生時代からスタートしています。このときの論文を加筆・修正したものが1983年の『ペスト大流行』(岩波新書)として発行され、科学哲学による考察を軸に、感染症に立ち向かう当時の科学者の様々な試行錯誤を見事に描き出しました。その後も科学と技術について、“安心と安全の哲学”の観点からの徹底的な考察を繰り返し、1998年発行の『安全学』(青土社)に結実しています。様々な流言や怪しい提案が飛び交い、“本当のこと”が見えにくくなった状況の中で、今一度立ち止まって、中世ヨーロッパ崩壊の歴史を注意深く観察してきた村上氏の知見に耳を傾け、「安全に関する考え方についての考え方」を学ぶことが、最大の「ポストコロナ社会」への対応になるはずと確信します。
新教養主義宣言につきましてはこちらをご覧ください。
参加申し込みはこちら。
「ビフォーコロナの時代に戻ることはない」「国内旅行が中心になる」「建築物などを設計している場合ではない」「デジタルを活用すればリスクは劇的に減る」「仮にワクチンが完成したとしても強い副作用を伴うだろう」「経済は元に戻る」「医療や産業のサプライチェーンがグローバルで変わる」等々、様々な意見・提言が様々なメディアを通じて私たちの手元に届きます。ただ、その当のメディア自体が信頼に足りうるものとは言い難い状況を鑑みたとき、結局、私たちには“自分で感じて、自分のアタマで考える”ことしかできないのだと知ることになります。しかしこのとき、もしも羅針盤のようなもの、あるいは人がいてくれれば大いに参考になるはずです。それが村上陽一郎先生である、と編集部としては考えています。
書店には数多くの“緊急企画によるポストコロナ対策本”が陳列されていますが、村上氏が 24人の論考をまとめあげた『コロナ後の世界を生きる』(岩波新書)以上に本質的な議論がまとまった書籍は(少なくとも現時点では)存在しません。ただし本書における先生自身の論考は10数ページに留まっていますので、これを2時間半を使ってより深めていただくためのロングトークになります。ご期待ください。(竹田茂:WirelessWireNews発行人)
日 程:2020年 8月7日(金曜)18:00〜20:30
(17:50くらいから竹田がオンラインになります。18時ちょうどに村上氏がオンラインになった状態で正式にスタートします)
会 場:Zoomを利用したオンラインイベントです。peatixでお申し込みの方に事前に招待メールをお送りします。
参加料:¥3,000(税込):チケットの購入期限は当日8月7日の正午までとさせていただきます
申込み:Peatixよりお申し込みください。(申込みはこちら)
主 催:WirelessWireNews編集部(スタイル株式会社)
村上 陽一郎(むらかみ・よういちろう)
上智大学理工学部、東京大学教養学部、同学先端科学技術研究センター、国際基督教大学(ICU)、東京理科大学、ウィーン工科大学などを経て、東洋英和女学院大学学長で現役を退く。東大、ICU名誉教授。専攻は科学史・科学哲学・科学社会学。幼少より能楽の訓練を受ける一方、チェロのアマチュア演奏家として活動を続ける。
参考図書:書籍『コロナ後の世界を生きる』(岩波書店)
発売日:2020年7月21日
定価:990円(税込)
ISBN:978-4-0043-1840-8
新書 ( 306頁)
『ペスト大流行』(岩波書店)
発売日:1983年3月
定価:760円+税
ISBN:978-4-0042-0225-7
新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 202頁
『安全学』(青土社)
発売日:1998年12月
定価:1800円+税
ISBN:978-4-7917-5679-7
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