グーグル（Google）が米国時間10日に発表した組織再編で、持ち株会社「Alphabet」を設立し、同社の下に新たな子会社としてGoogleをはじめとする複数の事業をまとめることとなった件について、「Alphabet」というこの名称が自動車メーカーのBMWが商標登録する子会社と同名であることが問題になっているという。

NYTimesによれば、BMWは法人向けの自動車リースサービスを提供する子会社の社名として、Alphabetを商標登録しており、またalphabet.comというドメイン名も取得済み。BMWは、グーグルがAlphabetを持ち株会社の名称に使った場合に、自社の登録した商標権の侵害に当たるかをどうかを現在調査中で、現時点ではグーグルに対して法的手段を取ることは検討していないという。

BMWの広報担当者によれば、同社はグーグル側から持ち株会社名についての話は聞いておらず、同社に対してドメインや商標権買収についての打診もなかったという。

この話題に触れたReutersでは、商標権侵害の証明には、同名であることが消費者に混乱をもたらしていることを示す必要があるとし、これは両ブランドが同様の製品やサービスを提供している場合のものとしている。なお、グーグルのAlphabetでは、何らかの製品やサービスを提供していく予定はないという。

【参照情報】
・BMW looks at whether Google's Alphabet infringes trademark rights - Reuters
・Google Creates Alphabet, but Runs Into BMW and Many Others - NYTimes
・Google unveils Alphabet... but that's already trademarked by BMW - Telegraph UK