ドコモ、開設が容易で満空情報の確認も手軽な「docomoスマートパーキングシステム」を開発
2016.06.07
Updated by Naohisa Iwamoto on June 7, 2016, 06:15 am JST
2016.06.07
Updated by Naohisa Iwamoto on June 7, 2016, 06:15 am JST
NTTドコモは2016年6月6日、IoT機器を活用してコインパーキングを運用する「docomoスマートパーキングシステム」を開発したと発表した。コインパーキングの初期投資を削減することで、土地の有効活用や都心の駐車場不足の解消を目指す。
▼docomoスマートパーキングシステムのシステム構成(NTTドコモのニュースリリースから)
docomoスマートパーキングシステムは、クルマの入出庫を感知するIoT機器「スマートパーキングセンサー」、通信モジュールを搭載したゲートウエイ、クラウド上の駐車場管理サーバーで構築されるシステム。スマートパーキングセンサーは、駐車場に設置してクルマの入出庫を感知するもので、バッテリーを交換せずに5年間運用できることを目指して開発している。入出庫の情報は、ゲートウエイを介してクラウド上のサーバーに送られる。
docomoスマートパーキングシステムを利用するドライバーは、専用アプリをスマートフォンにインストールすることで、サーバー上の情報から駐車場の満空情報を得ることができる。空車の場合は駐車予約が可能で、駐車場を利用した場合には利用時間に応じた料金の決済が専用アプリだけで可能になる。
ドコモでは、2016年6月13日に実証実験を開始、2017年3月31日まで実施する。実証実験は、プレステージ・インターナショナルおよびプレミアモバイルソリューションが運営する保守・運用サービスと組み合わせ、コインパークおよびシェアリングサービスが運営する東京23区内の一部の駐車場で行う。実証実験では、システムの提供、ドライバーからの問い合わせ対応や保守・運用サービス、センサーやシステムの実用性、信頼性の検証を行う。2016年10月には、シェアリングサービスが提供する駐車場予約サービス「トメレタ」を利用して、ドライバーに対してシステムの試験的な提供を開始する予定だ。
【報道発表資料】
・都心の駐車場不足を解消する「docomoスマートパーキングシステム」を開発
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