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松田 行正 yukimasa_matsuda

書籍を中心としたグラフィック・デザイナー。「オブジェとしての本」を掲げるミニ出版社、牛若丸主宰。「デザインの歴史探偵」としての著述にも励む。著作は、「和」のデザインとして、『和力』『和的』(どちらもNTT出版)。近年の著作として、『デザインってなんだろ?』(紀伊國屋書店)、『デザインの作法』(平凡社)。歴史的デザイン論として『RED』『HATE!』(どちらも左右社)など。

和力表現事典10「縦組み」

通常、文章を縦に書くことを「縦書き」と呼ぶが、デザインの世界では、レイアウトの意も含めて「縦組み」と呼ぶ。「横書き」も同様に「横組み」だ。

2020.05.13

和力表現事典09「メリハリ」

「メリハリ」とは、もともと邦楽用語からきている。低い音を「減り(メリ)」、高い音を「上り・甲(カリ)」とよんでいた。この「カリ」が転じて「張り(ハリ)」となり、音楽に限らず表現全般において、強弱をつけることで対象を浮き上がらせ、シャープにするときに使うようになった。

2019.12.26

和力表現事典08「マージナル」

「マージナル」とは、「限界」という意味もあるが、ここではざっくりいって「周辺・境界・辺境」として天界する。

2019.10.11

和力表現事典07「結び目」

以前、フトンを干すときにほこりを叩きだすための、いわゆる「フトンタタキ」の形状に興味を持ったことがある。しかし、フトンタタキを使ってフトンを干している場面は、今ではあまり見かけないし、「フトンタタキ」という道具を知っている層ももはや少なくなってしまったかもしれない。

2019.08.26

和力表現事典06「余白」

余白とは図にたいする地のことをいう。「余白が活きている」という場合は、図を引き立てるために地が活躍しているときに使う。

2019.06.18

和力表現事典05「影」

西洋絵画と日本絵画の違いを端的にいえば、「立体的」か「平面的」かに尽きる。その重要な表現法として「影」の有無がある。「影」による明暗のつけ方によって絵は立体的にも平面的にもなる。

2019.05.17

和力表現事典04「リズム」

ヴィジュアル・ポエトリーを追求している詩人、松井茂さんは「型」にこだわる詩人として知られている。型に沿いつつ新しい表現を見せてくれるのが松井流。その松井さんに〈★〉(2003)という短歌を擬した、奇妙な詩がある。詩を図形的に見るという意味での「視覚詩(ヴィジュアル・ポエトリー)」のひとつだ。

2019.04.12

和力表現事典03「手触り」

インターネットの発達のせいか、紙の本や新聞はもうおしまいだ、書店がつぶれる、という話がひんぱんに聞かれるようになって10年近く経つ。そんなとき、紙の本のよさとして必ず語られることがある。それは、紙の本には、モノ(物体)感があり、それを支えている要素のひとつが紙の手触りだ、ということ。

2019.03.08

和力表現事典02「奥」

日本語で「奥(おう、おく)」がつくことばを探してみると、「奥地・奥処・奥所」に代表される「深い・最果て・行く末」という意味で使っている場合が多く見つかる。たとえば、日本列島の「奥深い」ところとして「奥州・奥羽」という具合。

2019.03.01

和力表現事典01「動き」

日本のマンガは、いつのころからか世界中で人気となっている。里中満智子さんによると、1970年代、日本の出版社が、日本のマンガをアメリカに売り込もうとしたころは、モノクロで、情けない話が多く、つまらないし、これは「コミック」ではない、とアメリカの出版社に言われたそうだ。

2019.02.06