市場調査会社のコムスコア(comScore)が先ごろ米国のスマートフォン普及台数に関する最新のデータを公表していた。その内容を要約すると:
[一週あたりの新規スマートフォン・ユーザーの増加数/月別]
OSプラットフォーム別では、Androidユーザーの数が3900万人、RIMが1650万人、アップル(iOS)が2400万人、そしてマイクロソフトが約500万人となった。スマートフォン以外の携帯電話利用者は1億4700万人まで低下。各OSのシェア(%)と導入台数の推移はそれぞれ下図の通り。
[(左)シェアの推移(単位:%)/(右)累計導入台数の推移(単位:百万台)]
OSプラットフォームごとのユーザー数の増減は下図のようになっている。
[月別のユーザー増減数推移(単位:百万台)]
ここ1年ほど、Android(灰色)とiOS(青)の増加が続いているいっぽう、RIM(緑)のユーザーは半年前から減少。マイクロソフト(黄)は4ヶ月続けてユーザー増となり、5月からの合計では約44万の増加となった。新しいWindows Phone OSで少なくともユーザーベースの浸食に歯止めがかかったようにみえるが、ただしユーザー数はまだRIMの3分の1程度に過ぎない。
全体でみると、スマートフォン以外の携帯電話利用者の減少が続いているが、それでもいまだにこのグループが最大の集団を形成している。
[OSプラットフォーム別導入台数(単位:百万台)]
米国は世界最大のスマートフォン市場であり、それに関するデータは業界全体が進む方向を示すすぐれた指標である(数の点では、数ヶ月のうちに中国市場に追い抜かれる可能性もあるが)。また、さまざまな調査会社などがデータを収集していることから、進行中の変化のペースを理解する上でも他の市場に関するものよりも優れたデータとなっている。
注:
ニールセン(Nielsen)の報告では、米国のスマートフォン浸透率は携帯電話端末全体の43%に達しており、とくに25歳〜34歳の年代ではその割合は62%にのぼるという。
(執筆:Horace Dediu / 抄訳:三国大洋)
【原文】
・The US smartphone landscape
[参照情報]
・米スマートフォンOSシェア、Androidが45%、iPhoneは27%に - 7-9月期(コムスコア調査)
・米スマートフォン所有率、18〜44歳で過半数超え - 米7-9月(ニールセン調査)
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