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スーパー書評「漱石で、できている」9 宮澤賢治の童話 その1

「私」は漱石によって作られた、とかつて書きましたが、「私」の一部(それも軽視できないほどの部分)には賢治も入り込んでいます。かといって、世にある「ケンジアン」とは、自分は少し違うように思っていますが。

2021.01.13

その情報はファクトかフェイクか? 後編 デモや暴動の情報から「事実」と「主張」を見分けるには

そもそも流れてくる情報には「事実」と「主張」が一緒に溶け込んでいる。マスメディアであってもウェブメディアであっても、メディアとはその性質上、「ある見方」の下で情報を発信するものだからだ。

2021.01.12

その情報はファクトかフェイクか? 前編 米大統領選に付きまとう得体の知れない言説から考えてみる

ドナルド・トランプが度々口にする「フェイクニュース」。これは、2017年1月に大統領選後初めて行われた記者会見の場で、アメリカのCNNの記者に対してトランプが言い放ち、日本でも話題を呼んだ。

2021.01.07

反東京としての地方建築を歩く13 「群馬県の新しいアート・スペース」

群馬県では、磯崎新が設計した高崎市の群馬県立近代美術館(1974年)が大きなホワイトキューブを備えたアートの器として、いち早く登場した。これは立方体のフレームを反復しており、1970年代に彼が展開したフォルマリズム的なデザインの代表作である。

2021.01.07

正体不明な必需品としての「常識」 (3)常識と非常識はどう峻別されるべきか

「非常識」とは一体何を指すのだろうか。それがはっきりと明文化されていそうなのが「法律」である。法治国家に住む私たちは、自分の行動の基準を独裁者に決めてもらうのでもなく、企業に委託するのでもなく、法律に委ねることにしている。

2020.12.25

正体不明な必需品としての「常識」 (2)多数決で成立する常識は危うい

「常識」というものは、どのようにして生まれるのだろうか。そもそも、私たちが何かを常識として受け入れる時に辿る道筋は、それほど多くはない。考えられるのは、主として二つのアプローチである。

2020.12.24

正体不明な必需品としての「常識」 (1)改めて問う「現実」「常識」とは一体何なのか?

私たちは、一度現実として受け入れたことを疑いたくない。特にそれがずっと信じられてきたことや、大勢の人々が同じように信じるものなら、なおさら疑いを立てるのに勇気が必要だ。地球は平らであり、太陽や星々は地球の周りを回転している地球平面説は、多くの人に否定された「空想」である。

2020.12.12

エリートと教養12 現代日本語考 6 日本語を歌う

前回、最後は七・五の詩とそれに重なる歌の話になりました。私の過去の中で、もう一つの七・五の世界は、旧制高校の寮歌です。無論、私は新制度の人間ですが、父親は、四、五歳の私に、一高の寮歌を歌わせようとしました。中でも最も有名なのは『嗚呼玉杯に花うけて』です。後に佐藤紅緑が同名の小説を書いたほど、広く知られた歌になりました。

2020.11.26

エリートと教養11 現代日本語考 5 日本語を読む

賢治の作品を読んで誰もが気付く一つの特徴は、独特のオノマトペがふんだんに盛り込まれていることです。「北守将軍」では、ソンバーユ将軍が人馬もろともに、三人の医者の許を訪れるときの、「ぎっ ばっ ふう」、「月夜のでんしんばしら」では「ドッテテ ドッテテ ドッテテ ド」、「風の又三郎」では「どっどど どどうど どどうど どどう」などなど、枚挙にいとまがありません。

2020.11.09

「音楽 その光と塩」 9. 「能」とは何か?

いろいろな機会に、私がヨーロッパのクラシック音楽には一応の素養があり、なかでもチェロを永年弾いてきたことについては、文章を書き散らしてきました。しかし、このシリーズでは、僅かですが日本の古典芸能である能・謡曲に関しても、むしろ西洋音楽よりも早い時期から学ばされたと述べただけで、その詳細には口をつぐんできました。本稿では少しだけ、その背景をお伝えすることから始めたいと思います。

2020.11.02

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