調査会社ガートナーによると、パソコンの出荷台数で首位のHPは、2011年10-12月期に推定1470万台のPCを出荷したという。いっぽう同期におけるアップル(Apple)の製品販売台数については、私の推定ではMacが520台で、iPadが1470万台となっており、このふたつを足し合わせると1990万台になる。
この推定値を含んだ四半期ごとのメーカー別出荷台数の推移は次のようになる。
[アップル(緑色)はMacとiPadの合計台数、灰色の"OS X"はMacのみ]
また5つのメーカー -- HP、エイサー(Acer)、デル(Dell)、レノボ(Lenovo)、アップルの出荷台数シェアの変化は次の通り:
[橙色は2008年Q4、薄緑は2011年Q4、そして右側の深緑は2011Q4でiPadの台数を含んだ場合]
こうしてみると、アップルのシェアは2008年末の3.42%から2011年末にはMacだけの場合で5.6%、iPadもふくめた場合は17.6%に増加。いっぽうこの間のHPのシェアは19.3%から16%(iPadが含まれる場合は13%)に減少したことがわかる
なお、アップル以外の4社はタブレット端末の出荷台数を公表しておらず、その推定値も私は目にしたことがない。そのため、上記グラフのなかにはiPad以外のタブレットの数は含まれていない。ちなみに、アップルがこれまで市場シェアで首位になったことはなく、Apple IIのシェアが最高を記録した1984年でも15.8%、またMacがピークに達した1992年でも12%だった。
(執筆:Horace Dediu / 抄訳:三国大洋)
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