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メキシコ政府、通信・放送市場の改革に向けた新方針 - アメリカ・モビルやテレビサの独占に規制

2014.03.10

Updated by WirelessWire News編集部 on March 10, 2014, 13:39 pm JST

メキシコ政府は現地時間7日、カルロス・スリム(Carlos Slim)氏が率いる通信事業者のアメリカ・モビル(America Movil)や、エミリオ・アズカラーガ(Emilio Azcarraga)氏が率いる放送事業者のテレヴィサ(Televisa)がそれぞれの市場を独占しているとして、各社に新たな規制を適用することを発表した。

Bloombergなどによると、アメリカ・モビルはグループ企業のテルメックス(Telmex)、テルセル(Telcel)を通じて、同国の有線通信通信事業で80%、無線通信事業で70%のシェアをそれぞれ押さえている。いっぽうのテレヴィサは、テレビ放送の市場で60%以上のシェアを占めている。このため、同国内では価格の高騰やサービス品質の低下などに国民から不満の声が上がっていたという。

新たな規制では、アメリカ・モビルとグループ会社の通信料金に規制がかかるほか、同社の通信インフラを他社に解放すること、他社ネットワークの接続に課していたローミング料金を廃止することなどが求められている。いっぽう、テレヴィサに対しては、競合他社に放送基地局を定額で利用させることや広告費構造の透明化が義務付けられるほか、広告主への広告板やケーブルテレビ、雑誌などへの半強制的な広告出稿の要請、ワールドカップなど国際的イベントの独占放送権の取得などが禁止されている。

メキシコ政府の連邦通信協会(Federal Telecommunications Institute、IFT)では、新たな規制の適用を30日以内に開始し、2年後に改めて見直しを行う予定。また政府は両グループの解体を命じることもできるものの、現時点ではこの予定はないとしているという。

【参照情報】
Mexico telecoms regulator reins in Slim and his empire - Reuters
Carlos Slim, Televisa Required to Open Networks in Crackdown - Bloomberg
Mexico Takes Bold Measures to Rein In Telecom, TV Giants - WSJ

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