クラウドストレージのボックス、ついにIPOへ - 時価総額約16億ドル規模に
2015.01.13
Updated by WirelessWire News編集部 on January 13, 2015, 13:08 pm JST
2015.01.13
Updated by WirelessWire News編集部 on January 13, 2015, 13:08 pm JST
クラウドストレージサービスを提供するボックス(Box)が米国時間10日、同社が昨年3月に申請していた新規株式公開(IPO)の仮条件を発表した。投資家らへの説明会などを経て、米国時間22日にも正式な価格を決定し、1月中の上場を予定しているという。
ボックスによれば、同社の株式売り出し価格は1株あたり11〜13ドルになる見込みで、資金調達額は約1億6300万ドル、時価総額は16億ドルほどになりそうだという。
ボックスは昨年3月にIPOを申請していたが、その後この計画を遅らせており、昨年7月には、IPOのタイミングを柔軟に決定するためのつなぎ資金として1億5000万ドルを調達していた。なお、同社には昨年7月の資金調達時点では24億ドルの評価額がついていたが、今回のIPOで予想される時価総額はそれに比べて約33%少なくなっている。
2005年に創業されたボックスは3200万人の登録ユーザーがいる。同社にはドレイパー・フィッシャー・ジャーベトソン (Draper Fisher Jurvetson)、ゼネラル・アトランティック(General Atlantic)、 USベンチャー・パートナーズ(U.S. Venture Partners)、アンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz)ら多くの有力VCが出資しており、累計の調達額は総額5億4300万ドル。また、同社の直近( 2014年8月〜10月期)の売上は前年同期比70%増の5700万ドルになっており、同期の損失は前年同期の5140万ドルから4540万ドルに縮小していた。
【参照情報】
・Box Moves Ahead With IPO - WSJ
・Box Seeks Valuation of as Much as $1.6 Billion in U.S. IPO - Bloomberg
・Data storage company Box expected to be valued at up to $1.55 billion - Reuters
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