グーグル、スペースXの衛星通信網構築計画に資金提供を検討(The Information報道)
2015.01.20
Updated by WirelessWire News編集部 on January 20, 2015, 15:28 pm JST
2015.01.20
Updated by WirelessWire News編集部 on January 20, 2015, 15:28 pm JST
電気自動車のテスラ・モータース(Tesla Motors)や民間宇宙船開発のスペースX(Space X)を率いるイーロン・マスク(Elon Musk)氏が、100億ドル規模の資金を投じて低軌道衛星を利用した高速インターネット通信網の構築を計画しているとする話は既報のとおりだが、この計画にグーグル(Googleg)が資金提供を検討しているという。The Informationが情報筋の話として米国時間19日付で報じている。
The Informationによれば、グーグルはスペースXに100億ドル強の評価額をつけた上で、他の投資家らとともに多額の投資を検討しているという。グーグルはすでに気球を利用したインターネット接続サービスの実験プロジェクト「Project Loon」を進めているほか、人工衛星を利用したインターネット接続サービスについても独自の計画を進めていると伝えられているが、スペースXの計画への協力で通信網構築にさらなる投資を進める可能性がある。
マスク氏の計画については、地球の軌道上(高度750マイル付近)に数百機程度の通信衛星を打ち上げ、これを利用して高速なインターネット接続サービスをネット接続環境がまだ整備されていない地域の人々に提供するものになるされており、対象と想定される人口については約30億人超という数字が示されていた。またこの計画が実現された場合、現在の光ファイバー網並みの通信速度を持つネット接続サービスを過疎地などにも提要できるようなるとされ、「宇宙空間なら光のスピードはファイバー経由の場合に比べて40%程度速くなる」といった説明も行われていた。
いっぽう、人工衛星を利用した通信網については、グレッグ・ワイラー(Greg Wyler)氏が率いるワンウェブ(OneWeb)もスペースXと同様の計画を進めているとみられている。ワイラー氏はかつてグーグルで発展途上地域向けのネット接続人工衛星の開発・運用計画のプロジェクトリーダーを務めていたとされる人物で、ワンウェブでは最近、クアルコム(Qualcomm)とバージングループの2社から資金を調達、またそれぞれの顔であるポール・ジェイコブズCEOとリチャード・ブランソン氏を社外取締役として迎えることになったという話も伝えられていた。
【参照情報】
・Google reportedly in satellite investment talks with SpaceX - CNET
・Google could be funding SpaceX's satellite internet - The Verge
・Google might pour money into SpaceX, really wants satellite Internet - Ars Technica
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