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NASAとベライゾン、ドローン監視システム開発で協力

NASAとベライゾン、ドローン監視システム開発で協力(The Guardian報道)

Drone should have been tracking in a first place...

2015.06.05

Updated by WirelessWire News編集部 on June 5, 2015, 11:20 am JST

米航空宇宙局NASAが、米携帯通信最大手のベライゾン(Verizon)と協力しながら、携帯基地局を利用して、個人用および商用の無人機(ドローン)を監視するシステムを開発しているという。The Guardianが米国時間4日付の記事で報じている。

The Guardianが米情報公開法を通じて取得した書類によると、このプロジェクトの予算規模は約50万ドルで、現在はシリコンバレーにあるNASAのエイムズ宇宙センターで研究開発が進められているという。NASAは今年夏にもドローン用の航空交通管制システムの実験を予定しており、ベライゾンでも2017年までに、携帯基地局からの電波を使ってドローンとのデータ通信やナビゲーション、監視、追跡を行う技術を発表し、2019年にはこれを確定させたい考えだという。

NASAでは同プロジェクトで開発したシステムを4年後までに実用化したい考えで、具体的には「ジオ・フェンシング」技術を使ってドローンがホワイトハウスのような特定の場所に侵入することを防止することや、悪天候時にドローンを着陸させること、建物などへの衝突やドローン同士の衝突の防止などが想定されているとThe Guardianは記している。

なお、NASAはグーグル(Google)やアマゾン(Amazon)ともドローンや自動運転車関連の共同プロジェクトを進める予定で、具体的にはグーグルが45万ドルの資金を投じて、エイムズ宇宙センターで自走車のテストを行うほか、同社のドローン開発プロジェクト「Project Wing」に関するNASAとの情報共有も行う予定。またアマゾンは「Prime Air」ドローン関連の協力に180万ドルを提供するとされている。

【参照情報】
Nasa and Verizon plan to monitor US drone network from phone towers - The Guardian
NASA and Verizon want to develop a drone tracking system - The Verge
NASA, Verizon reportedly team up to monitor drones - Fierce Wireless

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