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150万人がサッと読むニュース・メール

The daily email newsletter to start your day

2015.07.17

Updated by Kenji Nobukuni on July 17, 2015, 08:40 am JST

毎朝届くニュース・メール「Skimm」は、国際問題からエンタメ、地域の小さな話題まで、幅広いニュースをカバーしていて、今、世界で何が起こっているのかを知らせてくれるメディア。ローンチから3年で150万読者を獲得し、2014年までに790万ドルの資金調達にも成功している。

創業者は今年27歳と28歳の2人の女性で、Oprah WinfreyやMichelle Obamaなどの著名人も読者になっている。個々人は自分の関心ある分野や仕事に関係あるニュースはさまざまなメディアから取得しているが、それ以外についてはニュースが入ってこない。毎日、新聞を斜め読み(skim)すればいいのだが、時間が割けない。特定のニュースサイトを見たり、アプリを開いたりするのではなく、どの道チェックしなければならない電子メールの受信箱に、毎朝届くさして長くないメールのニュースを読めば、ギリシアや中国、ハリウッドの状況がざっと分かる。

当初、テレビ局で働いていた経験のある2人の創業者が、自分たちでさまざまなソースからニュースを集めて、1日1通のメールニュースを書いていたが、創業から3年を経てニューヨークのオフィスにいるスタッフは10名ほどに増えている。メールの開封率は45%もあり、ABC、HBO、ShowtimeやNBAといったビッグネームとのパートナーシップも拡がっている。

Skimmは、古い媒体(メディア)である電子メールに新しい価値を与える取り組みと言えそうだ。

【参照情報】
Skimmのウェブサイト
Danielle Weisberg & Carly Zakin Say The Skimm Will Expand to a New Platform
Oprah-approved startup raises $6.25 million

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信國 謙司(のぶくに・けんじ)

NTT、東京めたりっく通信、チャットボイス、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発に当たり、現在はモバイルヘルスケア関連サービスの事業化を準備中。 訳書:「Asterisk:テレフォニーの未来