プログラマーと出会うには?
Girl meets Programmer
2015.07.31
Updated by Ryo Shimizu on July 31, 2015, 15:53 pm JST
Girl meets Programmer
2015.07.31
Updated by Ryo Shimizu on July 31, 2015, 15:53 pm JST
夏を前にして、最近立て続けに「失恋した」という話を聞きました。
「失恋した」という話をするのはたいてい女性なのですが、その理由を聞くと、どうにも不甲斐ないというか、なんとも言えない気分になります。
彼女たちの言い分をよくよく聞いてみると、「失恋した」というよりも、「愛想が尽きた」というのが正しいのかもしれません。
ある女性は彼氏からこんなことを言われたそうです。
「君とは結婚したいが、生活費は10万円しか入れるつもりはない。残りの給料は好きに使いたいから、君は10万円で家賃食費その他をやりくりしてくれ。会社の都合で海外赴任の可能性もあるから今の会社は辞めてくれ」
さすがにどうしたらそこまで身勝手な考えが持てるのか不思議ですが、これでさすがに愛想が尽きてしまって、別れたのだそうです。
しかしよくもそんな男に引っかかるなあ、と驚いたのですが、共通しているのは、「失恋した」と言ってくる人はとにかく付き合うサイクルが短いのです。
そして同時に思うのは、身の回りのプログラマーにそんな情けない男はまあ滅多にいないな、ということでした。
どうしてなのか考えてみると、まず第一に、プログラマーは基本的に転勤がありません。本社が海外、とかならあり得ますが、基本的に世界中好きな場所で仕事できるのがプログラマーです。
第二に、プログラマーは浪費しません。
買おうと思っても特に買いたいというものがないからです。
たまに浪費したといっても、新しいパソコンやRaspberry PiやOculus Riftくらいですから、数万円〜十万円くらいなものです。旅行にも興味がないのでお金は貯まります。
IPOなどして大金持ちになったとしても、買うものはクルマと家くらいです。
身分不相応なほど高価なものを欲しがったりしませんし、高価な腕時計にもさして興味がありません。なにしろ腕時計はプログラミングしている時、とても邪魔です。
筆者も二本だけ腕時計を持っていますが、どちらも貰い物です。滅多に身に付けることはありません。
第三に、プログラマーは高給取りです。
30代で年収が200万円台ということはまずあり得ません。
少なくとも300万円、そこそこ普通に働いていれば500万円くらいは貰えます。優秀なら、20代のうちに1000万円の大台に乗ることも珍しくありません。
第四に、プログラマーは滅多に浮気をしません。しませんというか、できません、というのが正しいかもしれません。普通に生きていると出会いがないからです。だから職業プログラマーは滅多に離婚しません。夜の街に出かけていくプログラマーも少数派ですし、きちんと相手を決めてしっかり付き合っていこうとするのはプログラマーに多い気がします。
こう考えると、彼女たちにとって、プログラマーこそが理想の結婚相手のような気がするのですが、どうもプログラマーと付きあおうとしません。
「なぜプログラマーを彼氏にしようと思わないの?」
と聞くと、「なんとなく惹かれない」という答えが返ってきます。
論理的に考えればプログラマーと付き合うのは悪くない選択肢です。
しかし、本能的に「話についていけなそう」とか、「休日もずっとパソコンやってそう」とか、「どんな遊びをするのか想像できない」と思ってしまうのかもしれません。
実際に筆者の周りにいるプログラマーは、結婚して家庭を持つとほぼ例外なくとてもいい父親になります。
子供の面倒も見るし、休日はちゃんと子供と遊ぶ。残業は多いかもしれませんが、そのぶん稼いできます。時にはガッツリ休暇をとって家族旅行なんかもします。
そのうえ、関東小型IT健康保険組合は非常に福利厚生が充実しています。
健康診断は当然として、日本各地に保養所があり、都内にも赤坂のバーや寿司屋、中華料理店を経営していて、組合員は格安でそうした施設を使うことができるのです。
そう考えるとプログラマーと結婚するのはそう悪い話ではないでしょう。ぜひプログラマーと出会いたい、という女性も増えてくるかもしれません。
どこで出逢えばいいの?と思うかもしれません。
合コンでプログラマーと知り合えないかしら、と思うかもしれません。
しかしプログラマーは合コンにいかないのです。
しかも、優秀なプログラマーであればあるほど合コンから縁遠くなります。仕事が山積みだからです。
どうすればプログラマーと出会えるのか。
これはかなりの難問です。
結論からいえば、地道に友人の紹介に頼るしかありません。
友達の結婚式の二次会などで、もしプログラマーやIT業界の人を見かけたら、ぜひ仲良くなって同僚のプログラマーを紹介してもらうのが一番いいのではないかと思います。
もしくは、思い切ってMaker Fairに行くといいかもしれません。
Maker Fairは、世界中で定期的に行われているギークのお祭りで、このお祭りには普段は家で引きこもっているプログラマーも数多く参加します。今年のMaker Fair Tokyoはちょうどこの週末、8月1日、2日に東京ビッグサイトで行われます。ギークたちの熱気を見に行かれてはいかがでしょうか。思わぬ出会いや発見があると思いますよ。
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登録はこちら新潟県長岡市生まれ。1990年代よりプログラマーとしてゲーム業界、モバイル業界などで数社の立ち上げに関わる。現在も現役のプログラマーとして日夜AI開発に情熱を捧げている。