AI映像解析を使い監視カメラに新ソリューション創出、三菱電機とNTT Comが協業
2016.03.04
Updated by Naohisa Iwamoto on March 4, 2016, 06:36 am JST
2016.03.04
Updated by Naohisa Iwamoto on March 4, 2016, 06:36 am JST
三菱電機とNTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2016年3月3日、監視カメラを使った新しいソリューションの提供を目指して協業すると発表した。三菱電機が持つ監視カメラや映像解析技術と、NTT ComのクラウドサービスやAI(人工知能)技術を組み合わせて、防犯用途だけでない監視カメラの新しいソリューションを創出する。
三菱電機は1954年に国産第1号の監視カメラを製品化し、その後も主に公共施設に向けて監視カメラや映像解析システムを提供してきた。現在までに、公共施設だけでなく小売店舗や金融店舗、ビルなど対象とする範囲を広げて監視カメラシステムを納入している。一方のNTT Comは、企業向けのクラウドサービスを提供するほか、人間の動作を理解する人工知能「時系列Deep Learning」を開発。映像データを解析することで「きょろきょろしている」「しゃがんでいる」「ものを置いている」といった人間の動作を高精度に検知できるようになった。その上で、AI技術などを活用した「映像解析プラットフォーム」(仮称)の提供を検討している。
協業により両社の製品、サービス、技術、ノウハウを組み合わせることで、防犯用途だけでなく、マーケティングや遠隔保守、さらに見守りや介護支援など監視カメラシステムの用途を拡大することを目指す。さらに顧客のニーズに合わせたサービスを提供し、監視カメラシステムを利用した新しいビジネスの創出につなげたい考えだ。
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