original image: © Daniel Gilbey - Fotolia.com
アップル、アマゾン「Echo」の対抗製品を開発中 - 「Siri」SDKの公開可能性も(The Information報道)
2016.05.25
Updated by WirelessWire News編集部 on May 25, 2016, 12:07 pm JST
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2016.05.25
Updated by WirelessWire News編集部 on May 25, 2016, 12:07 pm JST
アップル(Apple)が、アマゾン(Amazon)のスマートホーム端末「Echo」と競合する新製品を開発しているとする話が米国時間24日にThe Informationで報じられた。先ごろグーグル(Google)も先週「Google Home」というパーソナルアシスタント機能付きスピーカー端末を発表しており、スマートホームのハブの座をめぐる3社の争いが激化する可能性が浮上している。
The Informationでは、アップルの新端末について、スピーカーとマイクを内蔵し、同社の音声アシスタント機能「Siri」に対応するほか、アップルが提供する「Homekit」プラットフォームに連動することで各種のスマート家電を操作する機能も備えるものになると予想している。
また、アップルはSiri関連のソフトウェア開発キット(SDK)を外部開発者に公開する準備を進めており、6月に開催する開発者向けカンファレンス「WWDC」でこれを発表する見通しとされている。アップルはいまのところ、TwitterやFacebookなど一部の外部製アプリにしかSiriとの連携を認めてない。SDK公開を通じて、スマートホーム分野でのエコシステムづくりに弾みを付けたい考えだという。
スマートホーム端末の分野では、アマゾンが2014年後半に米国で発売した「Echo」が人気を集め、これまでに推定300万台以上を販売。また同社が積極的にプラットフォームの拡大を進めことで、同社のAI技術「Alexa」が対応するタスクも300種類以上に増加している。また、アマゾンのこの動きを追いかける形で、今月半ばにはグーグルが自社の検索技術と音声認識技術を利用したパーソナルアシスタント機能「Google Assistant」と、それに対応する新たなハードウェア「Google Home」を発表していた。
この話題を採り上げたThe Vergeでは、サードパーティ製アプリやサービスとの連携ではアマゾンに一日の長があるとしつつ、いまのところ英語ユーザーにしか対応していないアマゾン「Alexa」に対して、SiriやGoogle Assistant(旧Google Now)がすでに多言語の音声認識に対応していることを潜在的な強みのひとつとして挙げている。
【参照情報】
・Apple is reportedly building a Siri speaker to rival Amazon’s Echo - The Verge
・Report: Apple planning Siri SDK for WWDC as it builds Amazon Echo/Google Home hardware competitor - 9to5 Mac
・Apple Opening Siri, Developing Echo Rival - The Information
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