capture image: Neopenda Video(Sona Shah)
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Neopendaは、コロンビア大学(ニューヨーク)の学生だった二人が創業したスタートアップで、新生児向けのウェアラブル・デバイスを作っている。
新生児の死亡は途上国での発生率が極めて高いが、医療施設でも新生児の様子を24時間監視する人的なリソースは確保できないし、バイタル・モニターは新生児用にデザインされていないばかりか、高額でなかなか使えない。
二人は昨年、ウガンダに渡り、現場の医師や看護師から意見を聞いて、Neopenda(おそらく新生児(neonate)用のペンダントの意)をデザインした。苦しげな新生児に被らせる帽子に取り付ける四角いデバイスで、センサーが新生児の心拍、呼吸、体温、血中酸素濃度を計測して、安全性に配慮したワイヤレス技術(BLE)でデータを送る。異常があれば医師などにアラートを発することができる。
同社は3月から5月にかけてKickstarterでの資金調達に成功している。出資者に対しては、75ドルにつき1個を途上国に寄付するという形での支援メニューも用意された。
常時時遠隔監視が可能なモニター装置がない現状では、調子のよくない新生児は新生児用集中治療処置室に入れるが、体温や心拍は、看護師などが巡回して手を動かして計測している。この作業は労働集約的であるばかりでなく、リアルタイム性に欠けるので、新生児の状態の急変に対応できず、最悪の結果につながってしまう場合が多いという。
開発者たちはプロトタイプ版のブラッシュアップののち、ウガンダの提携病院での本格導入の準備を行っている。
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