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NTT東がフレッツ閉域網からパブリッククラウドへセキュアな接続を実現する「クラウドゲートウェイ」シリーズ提供を開始

2016.09.01

Updated by Asako Itagaki on September 1, 2016, 09:23 am JST

NTT東日本は、フレッツとクラウドをインターネットを経由せずに接続するサービス「クラウドゲートウェイ」シリーズの提供を開始する。

▼サービスの全体像(クリックで拡大)
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9月1日にサービスを開始する「クラウドゲートウェイ アプリパッケージ」は、フレッツ網とAWSを直接接続することで、フレッツ光の利用者がインターネットを経由せずAmazon Enterprize Cloudに接続する機能とアプリケーションサーバーをパッケージ化し、従量課金制で提供する。NTTコミュニケーションズのECL など、AWS以外のクラウドサービスにも順次対応予定。

回線認証機能により指定のフレッツ光回線からのみクラウド上のアプリケーションサーバーへ通信可能となる。インターネットVPN利用時に必要とな拠点ネットワーク機器の設置・運用・保守が不要となる。通信はIPv6を利用するが、IPv4との変換はネットワークで行う。

パッケージとしては、PCやプリンタなどの機器、共有フォルダ、ユーザーアカウントなどを一元管理する「Active Directoryメニュー」と、社内情報共有のためのWebサーバーとコンテンツ管理システムを提供する「Webメニュー」を用意。価格はそれぞれ1接続あたり45,000円(税抜、以下同様)からの提供となる。

▼クラウドゲートウェイ アプリパッケージ価格(クリックで拡大)
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10月11日から提供予定の「クラウドゲートウェイ クロスコネクト」は、フレッツ・VPNワイドもしくはフレッツ・VPNプライオを経由してAWSとニフティクラウドにインターネットを経由せず直接接続できる定額制サービス(他社クラウドにも順次対応)。接続先クラウドサービスは複数選択でき、機能もカスタマイズ可能。クラウド事業者が提供する接続サービスを利用する場合に必要な通信回線・ラック・機器までパッケージ化して提供されるので、スピーディに利用開始できる。価格は100Mbpsプランで月額70,000円から、1Gbpsプランで月額130,000円からとなる。

▼クラウドゲートウェイ クロスコネクト価格(クリックで拡大)
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また、自社ブランドでサービスを提供するパートナー企業向けに、「クラウドゲートウェイ アプリパッケージ」および「クラウドゲートウェイ クロスコネクト」をOEM提供する。これらのサービスと自社サービスを組み合わせることで、セキュアな接続を前提としたSaaS、PaaS、IaaSサービスが提供可能となる。

近年の法人市場におけるクラウド利用では、セキュリティを重視して自社拠点からインターネットを経由せずクラウドに接続する形態が増加している。従来はAmazon Direct Connect等のクラウド事業者が提供する接続サービスで自社イントラネットとの間を閉域網で接続する形態が多かったが、ユーザーやシステムインテグレーターからは、フレッツ網からクラウドサービスへ手間をかけずに接続したいという要望があった。「クラウドゲートウェイ」シリーズはこうしたニーズに応えたものとなる。

【報道発表資料】
フレッツから簡単・セキュアにAWS等パブリッククラウドへ接続可能に~法人向け新サービス「クラウドゲートウェイ」シリーズの提供開始について~

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。