画像はイメージです original image: © komjomo - Fotolia.com
LPWAでゴルフ場のカートの位置情報を管理、NTT西日本などがトライアル
2016.12.20
Updated by Naohisa Iwamoto on December 20, 2016, 06:23 am JST
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2016.12.20
Updated by Naohisa Iwamoto on December 20, 2016, 06:23 am JST
IoTやM2M向けの無線通信技術として「LPWA」(Low Power Wide Area)が注目されている。そうした中で、LPWAを実現する通信規格の1つであるLoRaWANを利用して、ゴルフ場のカートの位置情報を管理するフィールドトライアルを実施することを、NTT西日本などが発表した。
フィールドトライアルは、リアルタイム位置情報の管理ソリューションを提供するジーアイサプライ、LoRaWAN方式のネットワークを提供するNTT西日本が、奈良県で春日台カントリークラブを運営するロートピアの協力を得て実施する。ジーアイサプライのGPSトラッカーの技術とNTT西日本のLPWA技術を生かし、位置情報を活用した新しい事業の創出を目的とする。フィールドトライアルは春日台カントリークラブ内で12月下旬から実施する。
トライアルでは、春日台カントリークラブのゴルフカート25台にLoRaWAN対応のGPSトラッカーを取り付ける。GPSトラッカーをNTT西日本のLoRaWANネットワークに接続することで、ゴルフカートの位置情報をリアルタイムにアプリケーション上に表示。カートを効率的に運行できるようにする。併せて、通信電波強度、バッテリー消費量の測定も行う。
ゴルフ場では、リアルタイムのカート運行管理システムを導入することで効率的なコース利用の実現を目指す。しかし、カート運行管理システムの導入には、導入コストやランニングコストが発生するほか、トラッカーのバッテリーの充電作業などの作業増加といった課題があった。トライアルでは、LPWAのLoRaWAN対応GPSトラッカーの採用による、動作確認およびコスト削減、作業面での負荷軽減を検証する。
ジーアイサプライとNTT西日本は、トライアルで得られたノウハウをもとにして、車両の巡回管理、盗難防止など、新しいIoT活用ソリューションの創出につなげたい考え。
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