【MWC 2017】ソニーモバイルが下り1Gbps対応のXperia XZ Premium、各社からスマホ新製品
2017.02.28
Updated by Naohisa Iwamoto on February 28, 2017, 07:25 am JST
2017.02.28
Updated by Naohisa Iwamoto on February 28, 2017, 07:25 am JST
スペイン・バルセロナで開催されているMobile World Congress 2017(MWC 2017)では、スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスの新製品のお披露目が相次いでいる。
▼1Gbpsの通信が可能なソニーモバイルの「Xperia XZ Premium」
ソニーモバイルコミュニケーションズは、Xperiaシリーズのスマートフォンとして下り最大1Gbpsの高速通信機能を搭載した「Xperia XZ Premium」などを発表した。Xperia XZ Premiumは、クアルコムのSnapdragon 835を採用した製品で、クアルコムブースにも同機種が展示されていた。3波のキャリアアグリゲーションをする中で、2波で4×4 MIMOを採用するなどして、1Gbpsの下り通信速度を実現した。
1Gbpsの通信速度を実現するスマートフォンは、ZTEのブースでもプロトタイプによるデモがあった。同様にSnapdragon 835を採用し、デモ環境で970Mbpsといったギガビットクラスの通信が実現できることを示していた。
▼ZTEのギガビットLTEのデモ。プロトタイプで約1Gbpsの速度が得られている
ソニーモバイルのXperia XZ Premiumと、同時に発表した「Xperia XZs」は、新開発の有効画素数約1900万画素の「Motion Eyeカメラシステム」を搭載。これはメモリーを内蔵したイメージセンサーを採用することで、処理性能を5倍引き上げることに成功したカメラシステム。960fpsという超高速撮影で瞬間を表現する「スーパースローモーション機能」や、シャッターを切る直前の動きをバッファーしてその中から4枚の画像を自動的にリコメンドする「Predictive Capture(先読み撮影)機能」を実演した。
Xperia XZ Premiumには、さらに4K HDRディスプレイをスマートフォンとして初めて搭載。5.5インチの大画面に広いダイナミックレンジの映像を再現できる。ソニーのテレビのブラビアで得たノウハウと、ソニーモバイルのノウハウにより、視聴する場所の明るさに応じて輝度の高い部分のディテールを損なわないように表現する「アダプティブトーンマッピング」機能を搭載した。
LG Electronicsは「LG G6」を発表し、MWC 2017に出展している。5.7インチの大画面ディスプレイを搭載しながら、狭額縁のデザインを採用して持ちやすさを実現した。1440×2880ドットという縦横比が1:2のディスプレイを搭載することで、臨場感のある映像表現ができるという。標準とワイドのデュアルカメラ、防水・防塵機能を搭載する。
▼5.7インチに感じない横幅で持ちやすい「LG G6」
ファーウェイは、5.1インチディスプレイの「HUAWEI P10」と5.7インチの「HUAWEI P10 Plus」を発表し、MWC 2017に出展している。いずれもライカとコラボレーションしたダブルレンズカメラを搭載。フロントカメラもライカとのコラボレーションになり、明るく撮影できるほか、被写体の人数により自動的に広角に切り替える機能を備えた。
▼ライカのダブルレンズを進化させた「HUAWEI P10」
一方、サムスン電子はスマートフォンの発表は見送り。Androidタブレットの「Galaxy Tab S3」と、Windows 10タブレットの「Galaxy Note」2機種を発表した。Galaxy Tabは9.7インチSuper AMOLEDディスプレイを搭載しながら、6mmの薄型、最軽量モデルで429gと軽量なボディーに仕立てた。サムスン電子が買収したハーマンインターナショナルのAKGによるチューニングで、4スピーカーによるシネマクオリティの音を楽しめる。
▼サムスン電子の「Galaxy Note 12」(左)と「Galaxy Tab S3」
Galaxy NoteはWindows 10を搭載し、タブレットとパソコンの双方の利用が可能な製品。10.6インチ液晶モデルと、12インチ有機ELモデルを用意する。いずれもタッチペンの「Sペン」に対応し、ペン操作や文字、イラストなどの手描きが容易にできる。スマートフォンの発表は3月29日とのアナウンスがあった。
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