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福岡でビーコンを活用したマーケティング情報配信、unerryがNTTデータらと大規模実証実験
2017.03.07
Updated by Naohisa Iwamoto on March 7, 2017, 06:25 am JST
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2017.03.07
Updated by Naohisa Iwamoto on March 7, 2017, 06:25 am JST
ビーコンを使って街中を歩く人にキャンペーン情報などを配信し、その効果を測定する大規模な実証実験が福岡県福岡市で始まる。福岡市の各種店舗、駅、オフィスなどに設置した合計3000個以上のビーコンを使って、約2000人のモニターを対象とした大掛かりな実験となる。
実証実験は、近接マーケティングプラットフォーム「Beacon Bank」を提供するunerry(ウネリー)が、NTTデータ、NTTデータ経営研究所、アイリッジと連携して実施するもの。3月6日から3月末にかけて実施するもので、unerryによれば日本最大の実証実験の規模となるという。実証実験のモニター募集や、クーポン、キャンペーンの情報配信は、西日本シティ銀行、西鉄ストアがパートナーとして参画する。
▼実証実験の概要(unerryのニュースリリースより)
実証実験の流れは、以下の通り。まず、モニターは専用の調査アプリをスマートフォンにインストールする。その後、スマートフォンを持ったモニターが店舗や駅、オフィスなどビーコンの設置された地点の近くを通ることで位置情報ログが記録され、位置情報ログに基づいたクーポンやキャンペーン情報がモニターのスマートフォンに配信される、告知したクーポンやキャンペーンの結果と、ビーコン検知履歴から得られる行動の動線の情報をクロスすることで、位置情報とクーポンやキャンペーンの施策効果の相関を分析する。
unerryが提供する近接マーケティングプラットフォーム「Beacon Bank」は、複数の企業が設置するビーコンを横断的に利用してサービス展開を可能にする。これにより、企業をまたいだ数多くのビーコンを実証実験に利用できる。調査アプリにはNTTデータが提供する「ビーコン活用サービス調査アプリ」を利用。ビーコンを使って得られた位置情報ログから顧客像を推察し、親和性が高いと予測されるクーポンやキャンペーン情報を自動的にプッシュ配信する。大規模に顧客行動の履歴と、キャンペーンなどの成果を合わせて可視化する実証実験により、マーケティングの高度化や広域に設置したビーコンネットワークを活用した共同事業の本格導入などを検討していく。
【報道発表資料】
・NTTデータ、NTTデータ経営研究所、アイリッジ、unerry(ウネリー)、ビーコンを活用した日本最大規模のマーケティング実証実験を福岡市で実施
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